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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

冷凍グラタンでリゾット風…簡単で満足感ある一品

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冷凍グラタンでリゾット風

 こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 今回も冷凍グラタンを利用したレシピのご紹介です。訪問介護で食事支援に入る場合には短時間で料理と掃除などを行う場合もあります。訪問先の利用者さまに食べる機能の低下がみられる場合、短時間でやわらかさに配慮したものを調理しなければなりません。そのような場合、冷凍グラタンは役立ちます。

 もともとやわらかくできていること、エネルギーとたんぱく質が比較的豊富であることも、その理由です。簡単にできますが、ホワイトソースとチーズのコクで、とても満足感のある一品に仕上がります。今回はウィンナーを使っていますが、代わりに、ツナや焼きジャケ、鶏そぼろでもよいですし、エダマメの代わりは残り物のおひたしなどでも構いません。

 今回は牛乳を使用しましたが、トマトジュースなどでもおいしくできます。また、コンソメの代わりに和風のだしのもとを使用してもよいでしょう。

 時短で作る介護食は「コレ」を使わなければならないということはなく、メインに使うもの(今回ならグラタンとごはん)がしっかり決まっていれば、後は「そのおうちにあるもの」で作ることが大事です。

[作り方]

冷凍グラタンでリゾット風

(1) 冷凍グラタンはパッケージの表示通りにあたためる。今回はマカロニグラタンを使用。マカロニが長いと、まぜにくいので、スプーンなどで1/2~1/3の長さにざっと切っておく。皮なしウィンナーはいちょう切りか半月切りにする。

 冷凍エダマメは流水解凍し、さやから出しておく(あれば入れる。なければ入れなくてもよい。他の野菜でもよい)。

(2) 小鍋にご飯、分量の水を加えて弱火でご飯がやわらかくなるまで3~5分煮る。水が足りなくなりそうなときは適宜加える。

(3) ご飯がやわらかくなったら(1)のグラタン、ウィンナー、枝豆、コンソメ、牛乳を加えてさらに3分程度煮る。

(4) 器に盛り付けて、お好みで粉パセリと粉チーズをふって完成。

※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。

(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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伊藤清世(いとう きよ)

在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー
委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。

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