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スポーツDr.大関の「ムーヴ・オン!」

 「する」「みる」「支える」のどの立場にあっても、スポーツは生活を彩り豊かにしてくれます。しかし、スポーツにけがはつきもの。けがを予防し、笑顔で楽しむために必要なスポーツ医学の知識を、整形外科医の大関信武さんが伝えます。

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ラグビー・ワールドカップ(W杯)フランス大会 開催期間を当初より1週間長くしたワケ

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開催期間51日と1週間延ばした

 ラグビーを統括する団体であるワールドラグビーも外傷を減らす努力を常にしています。今回、日本代表の試合と試合の間隔が長く感じた方も多いと思います。全20チームに、最低でも中5日の試合間隔を確保、開催期間を51日と当初の予定より1週間長くしました。南アフリカに勝った2015年、次のスコットランド戦は中3日であったことを考えると、選手の安全を大切にする方向に進んでいます。

 アルゼンチン戦ではピ-ター・ラブスカフニ選手が高いタックルでイエローカードをもらい10分間退場となり、14人で戦う苦しい時間がありました。高いタックルは頭部への外傷を増やす危険性があり、近年ルールが厳しくなりました。ラグビーを少しでも安全に行うためのルール作りや大会運営を行うことは重要だと感じます。

 ラグビー日本代表は、今回の経験を糧に次のステージに進んでほしいです。また、選手の裏側には、現場で素早い判断を求められ、献身的なサポートを続けるメディカルスタッフの活躍があったはずです。その方たちも、日本のスポーツ医療を一歩進めるために、今回の経験を広く伝えてほしいと思います。お疲れさまでした。(大関信武 整形外科医)

(1)Fuller CW, et al. Rugby World Cup 2015: World Rugby injury surveillance studyBr J Sports Med. 51:51-57, 2017

【次回スポーツ医学検定は2023年11月26日】

 私たちは、スポーツに関わる人に身体やけがについての正しい知識を広めて、スポーツによるけがを減らすため、「スポーツ医学検定」を実施しています。スポーツ選手のみでなく、指導者や保護者の方も受けてみませんか(誰でも受検できます)。

 2023年第2回スポーツ医学検定は11月26日です。スポーツ医学検定|一般社団法人日本スポーツ医学検定機構 (spomed.or.jp)

 本文のイラストや写真の一部は、「スポーツ医学検定公式テキスト」(東洋館出版社)より引用しています。スポーツに関わる様々な人からスポーツのけがに対する考えを掘り起こし、多様な視点でスポーツ医学や安全について考えるnoteもぜひご覧ください( スポーツを考えるnote~Presented by スポーツ医学検定|note )。

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大関 信武(おおぜき のぶたけ)

 整形外科専門医・博士(医学)、読売巨人軍チームドクター、日本スポーツ医学検定機構代表理事、日本スポーツ協会公認スポーツドクター

 1976年大阪府生まれ、2002年滋賀医科大学卒業、14年横浜市立大学大学院修了。15年より東京医科歯科大学勤務。野球、空手、ラグビーを経験。スポーツ指導者などへのスポーツ医学知識の普及を目指して「スポーツ医学検定」(春、秋)を運営している。東京2020オリンピック・パラリンピックでは選手村総合診療所整形外科ドクター。

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スポーツDr.大関のケガを減らして笑顔を増やす

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