一病息災
闘病記
[三ツ矢雄二さん]急性膵炎(4)野菜多めの食生活で体重12キロ減…お酒は節度保って満喫
2年前、前立腺がんが見つかった。進行が遅く、転移しにくいタイプだったため、摘出手術などの治療は受けなかった。年1回、検査を受けながら、異常がないか経過をみている。
がんになっても、生活にはほとんど変化はなかった。ところが、昨年春に急性 膵炎 を経験し、健康に対する意識が一気に高まった。
「痛み以上に、痛み止めの影響で見た悪夢や、その後の不眠がつらかった。もう二度と、あんな思いはしたくない」
童顔で若く見られがちだが、70歳まであと少し。膵炎は「もういい年だし、そろそろ暴飲暴食はほどほどにしなさい」という神様からのメッセージと受け取った。
半年ほど前から、体によい食事についての知識が豊富で、料理上手な知人に夕食をつくりに来てもらっている。食生活の中心が、味の濃い外食から、野菜を多めに使った手料理に変わると、するすると12キロも体重が落ちた。「人の体は、口から食べたものでできていることが、よくわかりました」
今は、自宅で飲むことはなくなった。人と食事をする時は、楽しい会話とおいしい料理、以前より少なめのお酒をしっかりと味わう。大好きなシャンパンも、グラスに2杯程度にとどめる。生きる楽しみと、ちょうどいい距離でつきあえるようになったと感じている。(文・飯田祐子、写真・園田寛志郎)
【写真10枚】声優・三ツ矢雄二さん 子役として芸能界へ…30歳代で「タッチ」と出会う
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声優 三ツ矢雄二 さん(68)
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