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透析を考える<6>透析患者向き心臓弁手術

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 透析患者らで作る大分県腎臓病協議会の会長、池辺徳幸さん(71)は、2022年5月に受けた健康診断で、心臓の異常を指摘された。病院で精密検査を受け、「大動脈弁閉鎖不全症」だとわかった。

透析を考える<6>透析患者向き心臓弁手術

日本透析医学会で、「尾崎法」と呼ばれる手術の体験談を語る池辺さん(6月、神戸市で)

 大動脈弁閉鎖不全症は、心臓の弁の働きが悪くなる「心臓弁膜症」(推計患者約250万人)の一つ。心臓から全身に血液を送り出す左心室の出口の「大動脈弁」がうまく閉じずに隙間から血液が逆流する。

 加齢に伴い弁の組織が劣化することが原因とされる。ゆっくり進行し、徐々に息切れや呼吸困難が起き、重症化すれば命に関わる。

 主な治療法は、人工弁に置き換える手術だ。

 人工弁は、金属や炭素繊維で作った「機械弁」と、牛や豚の組織で作った「生体弁」がある。どちらの弁を使った手術も公的保険診療で受けられる。

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