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家族死亡の役所手続きは26種類で半日がかり…「コンシェルジュ」サービス使えば1時間に

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 相続税の申請や住民票の変更……。家族が亡くなった後の手続きは多岐にわたり、複雑だ。津市は、遺族の負担を軽減しようと、計26種類もの申請・手続きをワンストップで受け付ける「おくやみコンシェルジュ」のサービスを始めた。1人の担当者が全ての手続きをサポートするのは全国的にも珍しく、利用者からは「以前は半日かかっていた手続きが、1時間で終わった」といった声が上がっている。(河野圭佑)

平均6~7件

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おくやみ手続きを行うコンシェルジュ(奥)と遺族の女性(津市役所で)

 津市ではこれまで、「世帯主の変更」は市民課、「国民健康保険の資格喪失届け」は保険医療助成課、「各種手帳の返還届け」は障がい福祉課――といったように、遺族は平均6~7件の手続きのために市役所の各部署を行ったり来たりする必要があった。

 「おくやみ関係の手続きは突然やってくる。何度も経験することではないし、分かりにくい。多くの窓口を回るなど不便だ」

 前葉泰幸市長は、今回のサービスの狙いをそう説明する。

 8月1日から、市役所の本庁舎1階に専門の窓口を設け、常駐するコンシェルジュが遺族に付きっきりで手続きに対応している。

 各種の書類に、故人の情報などを何度も記入するケースが少なくなかったが、そうした手間を省く工夫もしている。

家族死亡の役所手続きは26種類で半日がかり…「コンシェルジュ」サービス使えば1時間に

 死亡届が提出されると、市は翌日に死亡者リストを作成し、各課が必要な手続きを調査する。遺族から問い合わせがあれば、手続きに必要な書類などを案内している。

サインでOK

 各部署の情報は、コンシェルジュと共有される。窓口を訪れた遺族は「資料の確認とサインだけで済む」(担当者)こともあるという。水道の閉栓など、本庁舎以外で取り扱う手続きについても案内する。

 8月末までの1か月間で、66人の遺族がコンシェルジュを利用した。利用者からは「時間が短縮できてありがたい」「何度も番号札を取って待たなくていい」「色々相談できて安心する」などの意見があった。

 コンシェルジュの1人、小林祐太さん(28)は「大変な時期に、少しでも負担を減らし、寄り添えるコンシェルジュを目指す」と語る。各課が担っていた対応を一人で行うため、専門的な質問に即時に答えられないこともあるが、様々な部署と連携して「スムーズに対応したい」と意気込んでいる。

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