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一病息災

闘病記

[三ツ矢雄二さん]急性膵炎(2)必死に歩いて救急病院にたどり着くと即、入院…病院で恐怖体験

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[三ツ矢雄二さん]急性膵炎(2)必死に歩いて救急病院にたどり着くと即、入院…病院で恐怖体験

 昨年4月、5日間連続の酒席の後、背中の猛烈な痛みに襲われた。自宅から必死に歩いて、救急病院までたどり着いた。待合室でも痛みに耐え、ようやく採血し、画像検査を受けた。

 医師から「三ツ矢さん、 膵炎すいえん です」と言われ、聞き慣れない病名に絶句した。血液中のアミラーゼの値が大幅に上昇しているという。

 アミラーゼなど膵臓から分泌される酵素は通常、膵臓では働かず、十二指腸に送られて食物を消化する。ところが、何らかの理由で、膵臓の組織を消化してしまうと膵炎が起こる。

 原因は、アルコールと胆石が多い。検査では胆石は見つからなかった。

 もちろん、アルコールは心当たりがあった。「すぐ入院してください」と言われ「僕、財布と保険証しか持ってないんですけど!?」と慌てた。

 急性膵炎の治療は、まずは絶食して、膵臓を休ませる。点滴では、強い痛み止めも使った。

 治療の影響で、意識がもうろうとしてきた。見知らぬ子どもがベッドサイドに立ち、何やら話しかけてくる。この子は誰なのか。なんだかおかしい。

 「幻覚だ」と気づき、ぎゅっと目をつぶると、暗闇に鬼のような形相の女性の顔が浮かんだ。

 自分の足で歩くこともできず、生まれて初めて車いすを使った。オムツもつけた。「自分で自分のコントロールが利かず、本当に怖い経験でした」

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声優  三ツ矢雄二みつやゆうじ さん(68)

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