伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
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シューマイの野菜あんかけ…皮も具もやわらかく
こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
今回は市販のシューマイを煮込んであんかけにしたレシピのご紹介です。
このメニューで使うシューマイは冷凍でも冷蔵でも構いません。シューマイの具はひき肉をつなぎとともにこねたもののため、温めるだけでも食べやすいのですが、温めた後に皮が硬くなったり、温め方によっては中の具も硬く変化することがあります。今回のレシピではシューマイを煮込むことで皮も具もやわらかくなり、さらにあんをかけることで口の中でまとまりやすく、のどの通りがよくなる効果が期待できます。
めんつゆだけの味付けですが、カニカマやシューマイのうまみやショウガのアクセントでおいしく食べられます。
このレシピを、とある施設で提供した際に、食事介助を行う施設職員から「やわらかめに煮たはずなのに食べにくそうにしている」と言われたことがあります。いったいなぜなのでしょう。
この場合、「シューマイが1個そのままでは大き過ぎた」ということが原因でした。シューマイを半分に切ると、いつも通りに食べることができました。
このように食材をやわらかくするだけではなく、食べる人の機能に応じて大きさを変えるなどの配慮も必要になります。
[作り方]
(1) カニカマは3等分に切ってほぐしておく。(A)の材料を合わせて水溶き片栗粉を作っておく。
(2) 小鍋に水200ccとシューマイを入れ、弱い沸騰が続く火加減でふたをして約7分煮る。水の量は鍋の大きさによっても異なるため、シューマイが7分目までひたるくらいの水加減にする。
(3) めんつゆ、カニカマ、ホウレンソウ、おろしショウガを加えて5分煮る。味が足りないようなら、めんつゆ適量を加える。
(4) 一度火を止めて水溶き片栗粉を加えてかき混ぜる。再度火にかけて沸騰させてとろみをつける。
(5) 器に盛り付けて完成。
※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
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