文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

スポーツDr.大関の「ムーヴ・オン!」

医療・健康・介護のコラム

夏の高校野球、日中の試合は組まないなど運営変更を考える時期…ドーム球場開催案も

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック
夏の高校野球、日中の試合は組まないなど運営変更を考える時期…ドーム球場開催案も

クーリングタイム

 高校球児の熱い夏が終わりました。今回の夏の全国高校野球選手権から熱中症対策のため五回終了後に10分間のクーリングタイムが導入されました。この夏は、関西地区を始め各地で最高気温35度以上の猛暑日の日数が観測史上最多を記録する猛烈な暑さが続いています。炎天下に高校生が躍動する光景は夏の風物詩ですが、気候の変動を考えると、日中は試合を組まないといった大会運営の大きな変更を考える時期に来ているのではないでしょうか。

暑さ指数の参照やこまめな水分・塩分補給は当然だが

 私は、整形外科医や巨人軍のチームドクターのほか、けがのない健康スポーツの普及を目的に、「スポーツ医学検定」を運営しています。熱中症は毎回出題するテーマ。暑さ指数(WBGT)を指標にすることは、もはやスポーツチームを運営するコーチ・監督には必須です。「WBGTが31度を超えている時間帯のスポーツ活動は避ける」「こまめに水分・塩分を摂取する」といった現場レベルでの取り組みは当然続けていく必要がありますが、そもそも夏に行われる大会や練習を改めて考える必要があると思います。

「夏の高校野球はドーム球場で」の提案も

 高校野球では、2018年から延長戦のタイブレイク制が導入され、十三回から無死一、二塁で始める制度でしたが、今年は十回からになりました。早めに決着をつけて選手の疲労に配慮するシステムです。また、投手の肩・肘の故障への配慮から投球数制限も導入されています。

 選手の健康に配慮したこうしたルール変更も行われていますが、夏の甲子園大会はテレビ中継もされており、注目度が高いこともあって、開催のあり方が議論の的になっています。根本的な炎暑対策として、「大会を現在の甲子園球場ではなく、ドーム球場で行えばどうか」といった声もあります。

 ただ、真夏の危険な温度帯の中で行われているスポーツは高校野球ばかりではなく、あらゆるスポーツ大会が危険であり、試合も練習もリスクがあります。

1 / 2

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

oozeki-nobutake_prof

大関 信武(おおぜき のぶたけ)

 整形外科専門医・博士(医学)、読売巨人軍チームドクター、日本スポーツ医学検定機構代表理事、日本スポーツ協会公認スポーツドクター

 1976年大阪府生まれ、2002年滋賀医科大学卒業、14年横浜市立大学大学院修了。15年より東京医科歯科大学勤務。野球、空手、ラグビーを経験。スポーツ指導者などへのスポーツ医学知識の普及を目指して「スポーツ医学検定」(春、秋)を運営している。東京2020オリンピック・パラリンピックでは選手村総合診療所整形外科ドクター。

過去コラムはこちら

スポーツDr.大関のケガを減らして笑顔を増やす

スポーツDr.大関の「ムーヴ・オン!」の一覧を見る

コメントを書く

※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。

※個人情報は書き込まないでください。

必須(20字以内)
必須(20字以内)
必須 (800字以内)

編集方針について

投稿いただいたコメントは、編集スタッフが拝読したうえで掲載させていただきます。リアルタイムでは掲載されません。 掲載したコメントは読売新聞紙面をはじめ、読売新聞社が発行及び、許諾した印刷物、読売新聞オンライン、携帯電話サービスなどに複製・転載する場合があります。

コメントのタイトル・本文は編集スタッフの判断で修正したり、全部、または一部を非掲載とさせていただく場合もあります。

次のようなコメントは非掲載、または削除とさせていただきます。

  • ブログとの関係が認められない場合
  • 特定の個人、組織を誹謗中傷し、名誉を傷つける内容を含む場合
  • 第三者の著作権などを侵害する内容を含む場合
  • 企業や商品の宣伝、販売促進を主な目的とする場合
  • 選挙運動またはこれらに類似する内容を含む場合
  • 特定の団体を宣伝することを主な目的とする場合
  • 事実に反した情報を公開している場合
  • 公序良俗、法令に反した内容の情報を含む場合
  • 個人情報を書き込んだ場合(たとえ匿名であっても関係者が見れば内容を特定できるような、個人情報=氏名・住所・電話番号・職業・メールアドレスなど=を含みます)
  • メールアドレス、他のサイトへリンクがある場合
  • その他、編集スタッフが不適切と判断した場合

編集方針に同意する方のみ投稿ができます。

以上、あらかじめ、ご了承ください。

最新記事