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大学生が高齢者のフレイル予防に貢献…世代間交流でもたらされるメリットは?

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 大学生が、高齢者と一緒に体を動かしたり、地域活動をしたりすることで、フレイル予防に貢献しています。世代間交流はコロナ禍で外出の機会が減っていたお年寄りにとってはもちろん、年配者と接する機会の少ない若者にとっても、良い刺激となっているようです。(長原和磨)

運動会や老人会 若者にも好影響

大学生が高齢者のフレイル予防に貢献…世代間交流でもたらされるメリットは?

大阪樟蔭女子大の学生らと玉入れ競争を楽しむ高齢者(7月13日、大阪府東大阪市で)

 「入ったよ!」「すごーい、やりましたね!」

 大阪府東大阪市の公共施設「ユトリート東大阪」のホールで7月中旬、地域の高齢者と大阪樟蔭女子大の学生らによる「大運動会」が行われた。玉入れ競争では、かごに高齢者が投げたボールが入ると、歓声があがっていた。

 イベントを企画したのは、東大阪市にキャンパスのある同大健康栄養学部の井尻吉信教授のゼミで学ぶ4年生6人。参加した高齢者は、地元の地域包括支援センターの呼びかけに応じるなどした20人だ。この日は、スプーンや割り箸、お玉でピンポン球を運ぶリレーや、自分たちで折った紙飛行機を飛ばして、距離を争う競技なども行われた。

 大運動会の目的は、フレイル予防の一つである高齢者の社会参加だ。年齢を重ねて外出の機会が減ると、社会とのつながりを失いやすいとされ、フレイルにならないよう注意が必要になる。この日も、競技と競技の合間に学生との会話を楽しむ高齢者の姿が目立った。

 参加した福永幸代さん(75)は、「普段は夫婦2人暮らしなので、久しぶりに孫と一緒にいるみたいで楽しい」と笑顔で話していた。

 井尻ゼミでは2021年から、高齢者が外に出る機会を創出する取り組みを続けている。「コロナ禍でフレイルになる人が増えるのではないかと懸念したことがきっかけ」(井尻教授)だ。これまでに、フレイル予防を題材にしたオリジナルかるたや、パラスポーツの「ボッチャ」を楽しむイベントを企画した。

 今回の大運動会は、「青春時代を思い出してもらえれば」と考え、取り組んだという。企画した同大4年の高浪 萌衣めい さん(21)は、「参加者には、体を動かすだけでなく、色々な人たちとコミュニケーションを取ることで、心の元気も保ってほしい」と話す。

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