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赤平大「発達障害と高IQのリアルな子育て」

医療・健康・介護のコラム

ADHDの息子 小1のときの授業参観で教室に寝そべっていた…考え抜いた五つの離席対策

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小1の授業参観、息子は教室後方で寝そべっていた 離席・立ち歩き対策で七転八倒

 発達障害の子どもにとって大きな壁となるのが「小学校への入学」です。ある程度の自立が求められ、保育園や幼稚園とは環境が大きく変化します。

 小学校に入学すると、息子が「できないことが多い」という事実に直面しました。「授業中、席に座っていられない」「教室から出て行ってしまう」「体育や音楽のとき、教室移動がスムーズにできない」「集会で列から離れてしまう」「物の管理ができない」「忘れ物が多い」など。その種類と頻度の多さに焦り、それが発達障害に由来すると知った私は、息子の将来への不安から発達障害の猛勉強を開始しました。

 今回は「できないこと」の中から「離席・立ち歩き」にフォーカスし、なぜできないのか、どのように対応したか、についてお伝えします。内容は私の大量の仮説検証から抜粋したもので、決して対策がスムーズにいったわけではなく、正解があるとも思っていません。失敗を繰り返し、七転八倒にもがいた私の苦闘の記録です。

息子が席にいない!

 発達障害の勉強を始めて最初に決めたことがあります。それは「二次障害の予防を最優先」です。そのため、私は息子に対して「自己肯定感を下げさせないこと」「自己有用感を感じさせること」を行動目標に決めました。これは今でも変わっていません。

 私が息子の「離席・立ち歩き」の問題に気づいたのは、小1の最初の授業参観のときでした。息子の様子を見ようと授業中の教室に行くと、席にいません。捜してみると、教室の後方の床に寝そべり、本を読んでいました。

 他の保護者の皆さんは「まだ入学したばかりだからしょうがないね」といった様子で息子を見ていました。確かに入学当初は、他の児童も離席がありました。その後、1か月、3か月と経過し、学校に慣れ始め、座って授業を受ける児童が増えてくると、息子の離席が目立つようになりました。

登下校では左右を確認せず道路に出てしまう

 当時の息子は登下校のとき、「左右を見ずに道路に出てしまう」ことが多く危険だったため、私は毎日の登下校に同行していました(最終的に卒業まで行いました)。その結果、校長、担任の先生や加配のサポートの先生、特別支援の先生との接点が増え、先生から「今日の息子さんは◯時間目に教室から出て行って……」「今日の移動教室で、遅れは5分くらいといつもより頑張りました」「なかなか指示を聞いてもらえないときは、どんな対応をすれば良いですか?」など、立ち話での情報交換や支援方法のアドバイスができました。

 今振り返ってみると、学校側の協力が手厚かったこと、毎日の登下校への同行で学校側との協力体制を作れたことが、息子の二次障害の予防につながったと感じています。

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赤平 大(あかひら・まさる)

 元テレビ東京アナウンサー。現在はフリーアナとしてWOWOW「エキサイトマッチ」「ラグビーシックスネーションズ」、ジェイ・スポーツ「フィギュアスケート」など実況、ナレーターとしてNHK BS「ザ少年倶楽部プレミアム」など担当。

 2015年から千代田区立麹町中学校でアドバイザーとして学校改革をサポート。2022年から横浜創英中学・高等学校でサイエンスコース講師を担当。発達障害学習支援シニアサポーター、発達障害コミュニケーション指導者などの資格を持つ。早稲田大学ビジネススクール(MBA)2017年卒優秀修了生。

 発達障害と高IQの息子の子育てをきっかけに発達障害動画メディア「インクルボックス」運営。

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