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医療・健康・介護のコラム

[梅宮アンナさん](下)辰夫さんからの教えは「身の丈にあった生活をしろ」…父は腎盂・尿管がん患い透析治療も

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[梅宮アンナさん](下)辰夫さんからの教えは「身の丈にあった生活をしろ」…父は腎盂・尿管がん患い透析治療も

 昭和の大スター・梅宮辰夫さんが慢性腎不全で亡くなって4年弱。まな娘の梅宮アンナさんは51歳を迎え、母のクラウディアさんと2人暮らしをしています。辰夫さんをみとった際のことやこれからについて聞きました。(聞き手・山口千尋、撮影・工藤裕之)

「何しにきたんだ」と八つ当たり

――2019年12月に梅宮辰夫さんが亡くなられてから4年弱になります。晩年は神奈川県真鶴町に構えた一戸建てで生活をされていたそうですね。

 両親は19年の初めに、渋谷の家を処分して真鶴で暮らし始めました。父の体調が悪くなってからは、私は毎週金曜日に学校を終えた百々果を連れて車で真鶴まで通っていました。

 しかし、会いに行っても歓迎されることは少なかったです。元気な時は「よく来てくれた」と喜んでくれましたが、体調が悪くなってからは「何しにきたんだ」と八つ当たりされました。病気で体調が悪いからイライラしていたんだと思います。

 最初は我慢していたのですが、「いくら病人でもそんなこと言われる覚えはない」と言い返すこともありました。母は「やめて、パパは病気だから」と止めるんです。大好きな父なのに、会うとケンカになってしまうのが、悲しくてつらかったです。

――きつく当たられるのはつらいですね。

 介護疲れによる殺人事件などのニュースを見るたびに、一人で抱え込まないで、分担することが大切だと思いましたね。我が家は幸い、母、私のほかに、ずっと父の現場マネジャーをしていた人も手伝ってくれていたので、なんとかなりました。

「二度と来ないから」が最後の言葉

――最後に会ったのはいつでしたか?

 亡くなる1か月くらい前でしょうか。機嫌の悪い父に「もう来なくていい。帰れ」と言われ、「もういいよ。二度と来ないから」と言ったのが最後でした。あんなこと言わなきゃよかったと今でも後悔しています。

 12月8日に母と仕事で韓国に行きました。真鶴の家では、地域の方々が父のことを見守ってくださっていることもあり、少しだけ家を空けることができたんです。

 10日の夜に日本に帰ってきて、父に電話をしたら「苦しい」って死にそうな声だったので、母が急いで真鶴に帰り、現場マネジャーも駆けつけてくれました。11日の夜までは呼吸をしているのを確認できましたが、12日の明け方に冷たくなっていたんです。私が携帯に出なかったので、連絡を受けた百々果が「じっじ死んじゃったよ」って。

自分の腎臓をあげたい

――突然のことでしたね。

 唯一救いだったのは、母が一緒にいる時に、大好きな真鶴の家で息を引き取れたことでした。つらかった治療から解放されて、「やっとパパは楽になれるんだ」って思いました。

 父の腎臓は、二つあるうちの一つが元々あまり機能していませんでした。機能していた方の腎臓が 腎盂(じんう) ・尿管がんになってしまい、亡くなる10か月ほど前に摘出して、透析治療を始めていました。

 透析って1日6時間もかかるんです。終わると体中の水分が抜けてしまい、カラカラ状態。そばで見ていても本当に大変そうでした。

 一度、父に私の腎臓をあげようと思ったこともあります。医師に相談しましたが「それは娘さんに何かあった時のためにとっておいてください」と言われて、できませんでした。

――一家の大黒柱だった辰夫さんが亡くなり、喪失感は大きかったのではないでしょうか。

 父は私たちにとって、とても大きな存在でした。母は悲しみに暮れていたけれど、私は相続や資産の整理などやらなきゃいけないことがたくさんあって、泣いてばかりはいられませんでした。

――大変でしたね。

 家のことは全部父が取り仕切っていました。母ができないので、今は私が父の代わりになってやっています。

 そして、父はたくさんのお金を残してくれましたが、お金がたくさんあっても幸せにはなれないということがよくわかりました。父の死後、これまで親切にしてくれていた人が離れていったり、逆に近寄ってくる人がいたりと、人を信じられなくなったんです。お金の管理をするのも大変です。

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