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[熱中症対策]血圧が高い人 塩分補給はどうする?

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熱中症になったら

――熱中症になりかけた、もしくは、なってしまった場合の対応策を教えてください。

 まずは、体を冷やすことが最優先です。水分は摂取できるなら、飲める範囲でいいので取ります。ナトリウムなどの電解質が含まれている経口補水液が望ましいです。

 血圧が高い人も、熱中症になってしまった時は、経口補水液をお勧めします。

――スポーツドリンクでもよいのでしょうか。

 電解質を補給することはできますが、糖分が多いものがあり、飲み過ぎに要注意です。血液中にブドウ糖が多くとどまった状態になると、尿の量が増えます。脱水になるので、のどが渇き、さらに飲みたくなるという悪循環に陥ります。「ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)」と言われています。糖尿病の人は特に気をつける必要があります。

――熱中症は、気づかないうちになってしまうことが多いと思います。医療機関を受診するタイミングを教えてください。

 「元気がない」「体がだるい」という場合は受診してほしいです。熱中症によって脱水になると汗をかかなくなります。周囲の人が少し汗ばむような状況でも、手のひらや首筋を触って皮膚がカサカサしている、サラサラしている状態であれば、熱中症の危険が高いと言えます。

 熱中症は、あっという間に重症化することもあります。ためらわずに医療機関を受診してください。

 ただ、発熱している場合、新型コロナウイルス感染症かどうかを鑑別する必要があり、すぐに診てもらえるとは限りません。必ず、電話をして病状を伝え、受診できるかどうか、医療機関に確認してください。意識障害を起こしている場合は、救急車を呼んでください。

 熱中症にならないためには、お茶や水を「こまめに」飲むことが重要です。また、寝ている時にエアコンを消してしまい、熱中症になる人は少なくありません。適切に冷房を使うことも忘れないでください。

[熱中症対策]血圧が高い人 塩分補給はどうする?

こばやし・かずお 1993年慶応大学医学部卒。北里研究所病院内科、亀田総合病院内科、慶応大病院腎臓内分泌代謝内科などを経て、2004年に「内科クリニックこばやし」開業。日本内科学会総合内科専門医。日本臨床内科医会学術委員・腎電解質班班長。神奈川県内科医学会高血圧腎疾患対策委員会委員長。横浜市立大学医学部循環器・腎臓・高血圧内科学所属。

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