演芸家(動物ものまね) 江戸家猫八さん
一病息災
[江戸家猫八さん]ネフローゼ症候群(1)高校3年の時、まぶたと両足にむくみ…療養生活は10年以上
この春、小猫改め、五代目江戸家猫八を襲名した。動物の鳴き声や生態を、真面目な語り口の解説をまじえて披露する芸は、独自のおかしみで笑いを生む。2020年に芸術選奨文部科学大臣新人賞を受けるなど、近年の活躍はめざましい。
江戸家は動物ものまね芸を代々受け継ぎ、ウグイスの「ホーホケキョ」の声は「家の芸」。三代目猫八だった祖父は寄席に立つ傍ら、時代劇への出演などで人気を博し、四代目の父親は、長く小猫の名で活躍し、司会者としても知られた。
その長男として生まれたが、本格的に芸の修業に取り組んだのは30歳過ぎからだった。18歳で腎機能が低下するネフローゼ症候群を発症し、10年以上も療養することになったためだ。
高校3年の10月、朝起きるとまぶたがはれていて、昼には元に戻るという日が続いた。看護師の伯母に「腎系の病気では」と指摘され、市販の尿検査紙で、尿たんぱくが陽性と出た。
どこかが痛いわけでもない。だが、体育の授業でサッカーをした日の夜、風呂で、明らかに両足がむくんでいるのがわかった。
腎臓に詳しい小児科医を受診すると、「よくこんなに早い段階で気づいたね」と言われた。2か月ほど入院が必要と診断された。
「それまで健康そのものだったので、ショックでした。でも、卒業式には間に合うと、気持ちを切り替えました」
その期待は裏切られる。
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演芸家
(動物ものまね) 江戸家 猫八 さん(46)
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