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Dr.夏秋の毒虫クリニック

医療・健康・介護のコラム

蚊に刺された…長引くかゆみは若さの証し? 最終ステージは「無反応」

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世界最凶の「殺し屋」

蚊に刺された…翌日も続くかゆみは若さの証?

ヒトスジシマカ

 人の皮膚から血を吸う虫として、これまでにダニやノミ、ブユなどを紹介してきました。いずれも皮膚炎を引き起こすやっかいな虫たちですが、人類に与える害の大きさでみれば、これらとは桁違いに恐ろしい虫がいるのをご存じでしょうか? どう猛なサメやライオン、毒ヘビなどより、はるかにたくさんの人命を奪う、地球上で最も危険な生物。それは、蚊です。

 国外では、蚊が媒介するマラリアやデング熱などの感染症で亡くなる方がとても多く、世界で年間70万~80万人以上といわれています。現在の日本国内では、蚊に刺されて感染症で亡くなるケースはほとんどありませんので、油断しがちですが、刺されるとかゆくなるので不愉快ですね。

水たまりで発生

蚊に刺された…翌日も続くかゆみは若さの証?

アカイエカ

 国内で人を刺す蚊の代表は、ヒトスジシマカとアカイエカです。ヒトスジシマカは体長約4.5mm、黒と白のまだら模様で、俗に「ヤブカ」と呼ばれる仲間です。庭や公園、墓地、山間部など、どこにでも生息しており、昼間の野外活動で刺される機会の多い種類です。空き缶、空き瓶や植木鉢の水受け、墓石のくぼみなどにたまったわずかな水に卵を産み、増えていきます。

 アカイエカは体長約5.5mm、体色は淡い褐色調で、人家周辺のドブや溝、雨水マスなど、汚い水たまりで発生して室内に入ってきます。そして夜に寝ているとプ~ンと羽音を立てて近づき、吸血。耳障りな羽音と皮膚のかゆみで、夏の夜の寝苦しさも倍増です。

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夏秋 優(なつあき まさる)

 兵庫医科大学皮膚科学教授。1959年生まれ。カリフォルニア大学サンフランシスコ校皮膚科研究員、兵庫医科大学皮膚科学講師、助教授などを経て2021年より現職。日本衛生動物学会会長。主な専門分野は虫による皮膚疾患、皮膚疾患の漢方治療。主な著書に「Dr.夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎」(学研メディカル秀潤社)、「止々呂美哀歌」(NRC出版)、「医ダニ学図鑑」(共著、北隆館)、「衛生動物の事典」(共編著、朝倉書店)」など。

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