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Dr.イワケンの「感染症のリアル」

医療・健康・介護のコラム

新型コロナ 人口150万人の都市の感染者はたった9人?…「定点報告」が意味すること

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 新型コロナウイルス感染症が、感染症法の「5類」となり、患者数の把握は「全数」から「定点」に変わりました。これが大きな誤解を生んでいるようです。

感染者は増えている

 私が住む神戸市や兵庫県の動向を定期的にSNSにアップしています。神戸市の7月16日までの「動向」はこんな感じです。

 これまで直線的に伸びてきた報告数が、ここ数週間は指数関数的に増えていることが分かります。これを受けて神戸市保健所は「新型コロナウイルス感染症患者が増えています!」と警戒を促し、感染予防や体調管理を励行しています。

 ところが、こういう情報提供に対し、「神戸市のコロナ、9人w」といった 揶揄(やゆ) する反応がSNSで意外に多いのに驚きました。ネタでやっているのかと思いきや、どうやら本気で「人口150万人の神戸市で1週間に9人」しか新型コロナの感染者がいないと思っているらしいのです。

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岩田健太郎(いわた・けんたろう)

神戸大学教授

1971年島根県生まれ。島根医科大学卒業。内科、感染症、漢方など国内外の専門医資格を持つ。ロンドン大学修士(感染症学)、博士(医学)。沖縄県立中部病院、ニューヨーク市セントルークス・ルーズベルト病院、同市ベスイスラエル・メディカルセンター、北京インターナショナルSOSクリニック、亀田総合病院(千葉県)を経て、2008年から現職。一般向け著書に「医学部に行きたいあなた、医学生のあなた、そしてその親が読むべき勉強の方法」(中外医学社)「感染症医が教える性の話」(ちくまプリマー新書)「ワクチンは怖くない」(光文社)「99.9%が誤用の抗生物質」(光文社新書)「食べ物のことはからだに訊け!」(ちくま新書)など。日本ソムリエ協会認定シニアワインエキスパートでもある。

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