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フレイル予防 簡単ダンスに注目…体操とはどう違う?

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 フレイル予防には運動が大切だと分かっていても、続けるのは難しいという人も多いと思います。運動が苦手な高齢者でも無理なく続けられるダンスが注目を集めています。心身の健康のため、みんなで楽しく踊ってみませんか?(田野口遼)

軽快に マツケンサンバも DVD配布、普及促す

簡単ダンス 無理なく健康維持

マツケンサンバを踊る高齢者たち(7月4日、大阪市鶴見区で)

 「しっかりと呼吸をしましょう」「足首を柔らかくすることで転倒防止にも役立ちます」――。

 大阪市鶴見区の老人福祉センターで7月4日、「はつらつ介護予防ダンス」講座が開かれ、区内の高齢者ら30人が参加した。

 同センターが主催し、「ダンス教育振興連盟JDAC」(大阪市)が派遣した「ダンス介護予防指導士」が講師を務めた。

 参加者はまず、椅子に座ったままの状態で首や肩のストレッチをした。次に、赤色で書かれた「緑」の文字を見て、瞬時に「赤」と、色の方を声に出すといった「脳トレーニング」に挑戦した。

 最後に、俳優・松平健さんの「マツケンサンバ2」のダンスの簡易的な振り付けを教わり、軽快なリズムに合わせて、大きく手を広げる踊りで会場は大盛り上がりだった。

簡単ダンス 無理なく健康維持

 区内の女性(72)は「家に一人でいることが多いので参加して良かった。ダンスで笑顔になれて、すばらしいですね」と話した。

 「ダンス介護予防指導士」は、JDACが2018年に独自に設けた資格だ。シニア向けのダンス教室を開いている人たちが、高齢者心理や解剖学などを学んだ上で試験を受け、これまでに約300人が取得した。

 ダンス講座のプログラムの内容は、JDACが理学療法士と共同で開発した。フレイル予防や介護予防に効果的な動作を取り入れ、体力に自信がなくダンスが苦手だという人でも楽しめるのが特徴だ。

 ダンス講座は現在、大阪府内を中心に年130回開かれており、年約3000人が受講している。自治体や企業からの問い合わせが増えているといい、JDACの担当者は「高齢者がダンスを通じて認知機能や運動機能などを維持できるように、サポートしていきたい」と話している。

 栃木県は、高齢者と孫世代が一緒になって踊れる「ウィズまごダンス」を考案し、約3分間の動画を投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。

簡単ダンス 無理なく健康維持

栃木県が作成した「ウィズまごダンス」の動画=栃木県提供

 ♪カラダ 動かせば ココロ 晴れてくるのさ――。

 映画「スティング」のテーマ曲として知られる「ジ・エンターテイナー」に合わせて、スクワットや膝のストレッチ運動などをすることができる。

 ダンスは誰でも簡単に、フレイル予防ができるよう21年に考案された。元オリンピック体操選手で、流通経済大教授の田中光さん(51)が監修し、フレイルにつながる筋力低下を防ぐ振り付けになっている。

 県は、動画を収めたDVDを2000枚作り、県内の自治体に配布した。県内各地の集会所などで高齢者らが踊っている様子を収録し、その映像も「ユーチューブ」に投稿して普及を目指している。

 県高齢対策課の担当者は「お年寄りだけでなく、若い人も含めた交流のきっかけとなるダンスにしていきたい」と話している。

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