赤平大「発達障害と高IQのリアルな子育て」
医療・健康・介護のコラム
発達障害をいつ、どのように息子に告知するべきか? 悩んだ末の結論は
息子への告知後、自身に課した三つの責務
上記をベースに小学校1年で息子に告知をした私は、三つのことを責務としてやり続けています。
① 息子の情報収集:
学校の送迎や習い事の観覧など、息子中心のライフスタイルにシフトし、可能な範囲で息子の成長や状態を記録する(日記アプリを使用しています)
② 学校と医師との連携:
①で得た情報を学校や医師と共有し、助言をいただき、最適解を相談、検討する
③ 知識のアップデート:
発達障害有識者との交流や勉強会、息子のライフステージ(学校、習い事、就職など)に合わせた最適環境の情報収集
①~③のベースとして「父が世界で一番の理解者である」と息子に感じてもらうため、愛情を注ぐことを全力で行い、精神的サポート役でありたいと思っています。
学んだことを共有する動画メディア
私は、息子のことで賭けをしたくありません。できる限り「失敗しない選択」をするために専門家にインタビューしたり、論文を読んだりして発達障害を勉強しています。ただ「発達障害は100人いたら100通り」で、絶対的な正解の選択はありません。
そんな勉強したことを動画にまとめ、多くの悩める方と共有するために作ったのが、発達障害支援者向け動画メディア「 インクルボックス 」です。
インクルボックスの会員から寄せられたメッセージに「発達障害の子育ては、まるで大海原にポツンと浮かぶタライのようだ。どこに行けば良いのか分からず孤独だ」という意見がありました。非常に共感しました。星空を見て方角が分かったところで、北が正解の人もいれば、南が正解の人もいます。「100人いたら100通り」の正しい支援があるのが発達障害。支援方法のパターン化が複雑で多様で、これが本当に難しい。まだまだ勉強しなければなりません。
さて、小学校に入った当時の息子は授業中に「ずっと座っていることができない」などの様々な「できないこと」がありました。「分かっているけど、できないんだ」と苦しむ息子がいました。
次回は、「できないこと」がなぜ発生するのか?のメカニズムをお話しします。(赤平大 アナウンサー)
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