コメディアン 萩本欽一さん
一病息災
[萩本欽一さん]脳梗塞(2)あと1時間、受診が遅れたら薬使えず…医師にやめてと忠告されたこと
2022年7月、右腕のしびれやめまいに襲われた。マネジャーが運転する車で駆け込んだ大学病院ですぐ、頭部の磁気共鳴画像(MRI)検査などを受けた。
「萩本さん、軽い脳 梗塞 だよ。入院、入院」
対応した医師の厳しい表情から、事態の深刻さを理解した。検査画像には、細い血管が詰まった場所が、はっきりとうつっていた。
すぐに、血管を詰まらせた血液の塊(血栓)を溶かす点滴治療を受けた。
この治療は、マヒや、認知機能の障害などの後遺症や死亡を減らす効果がある。ただし、投与の対象は、発症して4時間半以内の早期患者に限られる。
手のしびれが起きてから治療を始めるまで4時間ほど。治療の後、医師から、こう言われた。「あと1時間、受診が遅れたら、薬が使えず、危なかった」
入院は7日間。早期に治療できたため、後遺症はなく、退院してすぐ、仕事に復帰できた。
かかりつけの医師からは、再発を防ぐため、禁煙を強く勧められた。長年の習慣を簡単にはやめられないけど、できるだけ本数は減らすようにしている。おかげでたんやせきも出なくなった。血液をさらさらにする抗血栓薬は毎日、欠かさず飲んでいる。
「右腕にしびれが出た後、マネジャーがすぐに来てくれた。早いタイミングで治療ができたおかげだね。ほら、この通り、元気になれたよ」
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コメディアン 萩本欽一 さん(82)
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