【ワシントン＝淵上隆悠】米メディアは２８日、バイデン大統領（８０）が最近、睡眠時無呼吸症候群（ＳＡＳ）の治療のため、鼻から空気を流し込んで気道を確保する医療機器「ＣＰＡＰ（シーパップ）」を使い始めたと一斉に伝えた。健康面を懸念する声がさらに高まりそうだ。

　今週初め、バイデン氏の左右の頬に「謎の線」（ＡＦＰ通信）があったため、原因を巡って担当記者の臆測を呼んでいた。ホワイトハウスの報道担当者は２８日、米メディアに対する声明で、「大統領は２００８年からＳＡＳの既往歴を公表している。ＣＰＡＰの使用は、症状がある人にとっては一般的なことだ」と強調した。

　来年の大統領選で再選を目指すバイデン氏は言い間違いや転倒が相次ぎ、健康状態が不安視されている。２８日もホワイトハウスで記者団に「プーチン露大統領は『イラク』での戦争で負けている」と語り、「ウクライナ」と言い間違えた。２７日の集会でも同じミスをしていた。