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ココロブルーに効く話II 小山文彦

医療・健康・介護のコラム

うつ病の入り口で減退する「食欲」――大切なのは「食べる量」より「おいしいと感じるか」

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 まもなく日本列島に本格的な夏が到来します。スポーツや音楽などのイベント会場では、観客の声援が戻り、街中や交通機関においてもマスク姿がかなり減ってきました。まだまだ新型コロナ感染症再拡大への注意を怠ることはできませんが、今年は久しぶりに開放的な夏が楽しめそうです。とはいえ、カラダとココロの両方が元気でなければ、毎日を楽しく過ごせません。

 3か月間、お休みしていた「ココロブルーに効く話」を再開いたします。連載第2幕では、診察室での精神科医と患者さんのやりとりを中心に、ココロがブルーになりそうな不調の芽を摘み取ったり、沈み込んでいきそうな気分から、一日も早く脱することができたりするように、お手伝いできればと思っています。引き続き、ご愛読をお願いします。

繁忙期を乗り越えた後に食欲が

うつ病の入り口で減退する「食欲」――大切なのは「食べる量」より「おいしいと感じるか」

 夏は食欲に変化が起こりがちな季節です。しっかり食べないと夏バテの原因にもなり、ココロの栄養だって不足してしまいます。反対に、ココロの状態が食欲に影響を与えることも、多くの人が経験していると思います。

 商社マンとして、多忙な時期を乗り切ったばかりのアツシさん(42歳)は、本来なら 安堵(あんど) と開放感を覚えるはずなのに、「むしろ食欲がない」状態に陥りました。働き盛りの年齢なので、ご本人や家族が心配になるのは当然です。

 内科(胃腸科)を受診し、内視鏡検査などを受けたのですが、異常所見はありませんでした。大きな病気が隠れていたわけではないので、少し安心はしましたが、その後も食欲は戻ってきません。そこで会社の保健師に相談したところ、過労との関与ではないかと指摘され、ストレス外来を受診しました。

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小山 文彦(こやま・ふみひこ)

 東邦大学医療センター産業精神保健職場復帰支援センター長・教授。広島県出身。1991年、徳島大医学部卒。岡山大病院、独立行政法人労働者健康安全機構などを経て、2016年から現職。著書に「ココロブルーと脳ブルー 知っておきたい科学としてのメンタルヘルス」「精神科医の話の聴き方10のセオリー」などがある。19年にはシンガーソング・ライターとしてアルバム「Young At Heart!」を発表した。

 2024年3月、新曲「 きみに春がくる 」をテイチクエンタテインメントよりリリース。

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ココロブルーに効く話

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