赤平大「発達障害と高IQのリアルな子育て」
医療・健康・介護のコラム
発達障害への無理解から陥った叱りのループ…「この子のために」が虐待につながることも
何度言っても改善されない!
「お皿の上で、こぼさずに食べなさい!」
「もうゲームは終わりの時間!」
「 屁理屈 や言い訳はしない!」
子育てをすれば、誰もが一度は口にするであろう「しつけ」の言葉です。もれなく私も何度も何度も、何度も口にしてきました。
いつも思います。「何度同じことを言っても全然改善されない」「このままでは、小学校に入ってこの子が苦労してしまう」「この子のために。この子の幸せのために……」
気がつくと叱りの言葉も強く、回数も増加し、徐々に自分の怒りのコントロールが難しくなることも頻繁にありました。時には必要以上の叱り方をしてしまい、深く自己嫌悪することも。親であれば、誰でも子育ての後悔はあると思います。
今回は「発達障害を勉強していなかった時の私」が、「良かれと思って」発達障害の息子にしてしまった「しつけという名の叱り方の失敗」の話。発達障害を知らない叱り方は虐待の危険があり、「二次障害※」を引き起こす恐れも。当時を振り返ると、私は心から後悔しています。
子供を愛してやまないのに、陥ってしまう矛盾。回避するには「子供の問題行動はなぜ起こるのか?」という疑問と仮説、知識を持つこと。皆さんに同じ思いをしてほしくないので、今回は重い指先でタイピングします。
※二次障害:発達障害への十分な理解やサポートがなく、過度な 叱責 やいじめが続くことで抑うつ、適応障害、反抗挑発症などを発症すること
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