文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

「卵かけご飯でむせるようになった」…電子レンジで数回に分けてチンすると食べやすくなるわけとは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック
卵&納豆かけご飯

 こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 「卵かけご飯に納豆を混ぜて食べるのが好きだったが、最近はちょっと食べにくくなってきた」という高齢男性からの相談がありました。

 よく溶いた卵をご飯にしっかりかけ、そこに納豆も混ぜてすするようにして食べるのが好きだったこの方。ご飯の粒やひきわり納豆の粒が「ひゅっと」のどに入り込むことで、むせてしまうことが増えたとのこと。「むせると苦しいよね、時々顔が真っ赤になって涙目で食べているよ」と笑い話で聞かせてくれました。

 溶き卵のような液状のものとご飯粒のような固形物が混在した料理は、 嚥下(えんげ) 機能が低下した方にはやや食べにくいものです。私たちも、みそ汁を飲むときに具と汁が同時に口に入っても、一緒には飲み下さず、最初に液体、そのあとに具、というように分けているはずです。嚥下機能が低下してくるとこの仕分け作業が難しくなり、むせてしまうことがあるのです。

 この時、今回紹介したレシピを提案しました。

 このレシピは、卵かけご飯に軽く熱を通すのでご飯と溶き卵の間につながりができ、そこにひきわり納豆を混ぜ込むことで、スプーンですくったひとさじが「まとまり」になっています。前回のレシピでも述べましたが、食べやすくするためには、「まとまりやすさ」も大事なのです。

 このレシピのポイントは、卵液に混ぜたご飯を数回に分けてレンジで加熱することと、加熱しすぎないことです。数回に分けてかき混ぜながら加熱することで加熱むらがなくなります。また、加熱しすぎると卵がぼそぼそになってしまいます。

 食べやすさは、食事だけでなく、食べ方でも変わってきます。「かきこまずに、ゆっくりと食べてみてはどうか」「自分はむせやすいと意識してみてはどうか」というお話もしました。

[作り方]

卵&納豆かけご飯

(1) 卵は、ほどよく溶きほぐす。ご飯とよく混ぜる。

(2) (1)にラップをして、電子レンジ(500W)で加熱する。10~20秒加熱して取り出し、かき混ぜることを繰り返す。冷やご飯なら3~4回、温かいご飯なら1~2回加熱する。卵のかたまり具合を見ながら調整する。

(3) よく混ぜた納豆に調味料を加え(2)に混ぜ合わせて、飾りに青ノリを振って完成。

※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。

※今回の写真では、ひきわり納豆をご飯の上にのせていますが、実際には全て混ぜて構いません。

(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ito3

伊藤清世(いとう きよ)

在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー
委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。

伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」の一覧を見る

最新記事