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介護・シニア

認知症の人と接する際に大切な三つの「ない」とは…自治体のサポーター講座に本紙記者が参加

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 認知症にはどのような症状があって、周囲はどう接したらいいのか――。そんな基礎知識を学べるのが、地域で開かれている「認知症サポーター養成講座」です。基本をしっかり押さえようと思い、受講しました。(小池勇喜)

長生きをすると誰もがなる可能性

特徴や接し方 基礎学ぶ…自治体がサポーター講座 本紙記者が参加

認知症の基礎知識などがわかりやすく説明された

 5月19日に、東京都板橋区で開かれた認知症サポーター養成講座に参加しました。同区では区民や在勤者を対象として、今年度は4回、無料の養成講座を開く予定です。

 30ページほどのテキストを受け取って、90分間の講座がスタートしました。

 講師を務める保健師の宍戸砂恵子さんは、まず、80代後半で4割、90代前半では6割などと、年齢とともに認知症の人の割合の推計値が高くなるデータを紹介しました。

 「長生きをすると、誰もが認知症になる可能性があります。きょうの講座を、認知症について知る、はじめの一歩にしてください」と私たちに呼びかけました。

 続いて、認知症の種類です。「アルツハイマー型」「脳血管性」「レビー小体型」「前頭側頭型」と主に4種類あることは聞いたことがありましたが、症状の表れ方の違いなど、それぞれの特徴も知ることができました。

「もの忘れ」との違い

 「きのうの晩ご飯、内容を思い出せますか?」

 宍戸さんが私たちに尋ねました。家で焼きそばを食べたような……。あれ、それはおとといだっけ?

 十数時間前の記憶をたぐり寄せていると、「認知症の記憶障害では、食べたこと自体を忘れるのが特徴です」と説明してくれました。

 食べたことは覚えていてもメニューを思い出せないなど体験の一部を忘れるような場合は「加齢によるもの忘れ」で、認知症の記憶障害とは区別される。認知症では、よく会う人の顔がわからなくなったり、季節を間違えたりすることもある。そんな内容を、ノートに書き留めました。

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