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俳優 角野卓造さん

一病息災

[角野卓造さん]一過性脳虚血発作(1)「渡る世間は鬼ばかり」の舞台で意識遠のく

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[角野卓造さん]一過性脳虚血発作(1)「渡る世間は鬼ばかり」の舞台で意識遠のく

 中学3年の時、演劇部に誘われて舞台に立ち、演劇の魅力に目覚めた。大学卒業後に文学座の座員となり、舞台、テレビ、映画、吹き替えなどで幅広く活躍してきた。中でも、1990年に始まった民放のテレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」で演じた、中華料理店「幸楽」の店主・小島勇の役は、お茶の間での知名度を大きく上げた。

 この人気ドラマは舞台作品にもなった。2006年、東京・明治座での正月公演の最中のこと。舞台上で一瞬意識が遠のいた。

 本来なら母親役の赤木春恵さんに一言かけてから舞台の袖に入るはずが、その一言が出てこなかった。

 「自分で言うのも何ですが、完璧主義で、せりふ覚えはいい方なんです。あれっ、と思いました」

 翌年、札幌で別の作品の上演中にまた起きた。せりふは覚えているのに、今どこを演じているかがわからない、そんな感覚だった。

 さらに3年後、東京で同様の状態に見舞われる。この時はいったん引っ込んで横になり、意識がはっきりするまで数分待った。

 「3回目でしょ。ショックですよ。舞台で気持ち良く、のって芝居をしている時、気分が高揚した時に起こる気がします」

 終演後、救急車で都内の病院に運ばれた。すでに症状はすっかり治まっていた。一過性脳虚血発作に特徴的な経過だった。

 当時61歳。いつまた起こるかわからないと悩んだ。

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