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濁流に流され男女2人不明、家屋倒壊で住人と連絡取れず…大雨で1人死亡5人不明
台風2号と梅雨前線の影響による記録的な大雨は、3日も東海や関東などで続いた。1日以降の24時間降水量は、8県23地点で観測史上最大となった。この大雨で、愛知県豊橋市で1人が死亡し、和歌山県と静岡県で計3人が行方不明になっている。ほかに2人と連絡が取れておらず、けが人は10都県で35人に上った。
24時間降水量が観測史上最大となったのは浜松市天竜区497・5ミリ、三重県鳥羽市490・5ミリ、愛知県田原市451・5ミリ、和歌山県湯浅町385ミリ、茨城県土浦市261・5ミリなど。東京都心は218ミリで6月の最大を更新した。
総務省消防庁などによると、愛知県豊橋市下条東町で2日夜、同市江島町の会社員、朝倉泰嗣さん(61)が水没した軽乗用車内で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。
静岡県磐田市では、堤防が決壊した敷地川の上流付近に住む70歳代男性が2日朝から行方不明となった。和歌山県でも男女2人が濁流に流されて行方がわからなくなっている。
浜松市北区引佐町渋川では、付近の山の斜面が崩れて家屋が倒壊。この住人男性に加え、3日朝に川の様子を見に行った神奈川県厚木市の男性(76)と連絡が取れなくなっている。
国土交通省などによると、3日午後4時現在、東京都や愛知県などの7都県で18河川が氾濫した。住宅の床上浸水は愛知、静岡、千葉など6県で25棟、床下浸水は177棟に上った。
東海道新幹線は3日も始発から東京―名古屋間の上下線で運転を見合わせた。正午頃から順次運転を再開したが、夜になっても遅れは続いた。
台風2号は3日午後、温帯低気圧に変わった。4日は西日本から東日本にかけて晴れるが、地盤が緩んでいる所も多いとして、気象庁は土砂災害などへの注意を呼びかけている。
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