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SNSを1日に3時間超利用する子ども、心の病のリスク倍増…米報告書が警告

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[情報偏食]第3部 揺れる教育現場<4>

 SNSの不適切な利用は、子どもの心の健康に影響を与えると懸念されている。

 米国の公衆衛生政策を指揮するビベック・マーシー医務総監は5月23日、「SNSには子どもや若者のメンタルヘルスに悪影響を及ぼす重大なリスクがある」とした報告書を発表した。

SNSを1日に3時間超利用する子ども、心の病のリスク倍増…米報告書が警告

 「自己表現の場になる」などのメリットを挙げる一方で、10~19歳は脳が発達段階にあり、頻繁な利用は「感情や衝動をつかさどる部分の脳の発達に影響を及ぼしうる」と分析。社会的な評価などを過剰に気にするようになる可能性があるとした。「1日に3時間以上利用する子どもは、うつ病などの問題を抱えるリスクが倍増する」とも警告している。

 子どもの心の問題に詳しい山口有紗医師は「居場所がないと感じる子どもは、『いいね』など分かりやすい形で承認が得られるSNSに依存的になることもある」と指摘。「思春期は他人との比較などに敏感で、SNSの影響を受けやすい。大人と子どもでSNSのメリットとデメリットを共有し、適切な利用方法を考えることが必要だ」と話す。

 政府は、悩みを抱える人の相談窓口として、こころの健康相談統一ダイヤル(0570・064・556)を開設。以下のサイト( https://www.notalone-cas.go.jp/ )でも相談窓口を紹介している。

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