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医療ルネサンス

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乾癬<5>症状の不安 抱え込まない

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  乾癬かんせん で起こる見た目の変化や痛みは、不安や抑うつにつながり、生活にも深刻な影響を及ぼす。

乾癬<5>症状の不安 抱え込まない

「悩んでいる患者さんに正しい知識を届けたい」。編集に携わる患者会冊子を手に笑顔を見せる木戸さん

 「私のように1人で苦しむ患者さんを減らしたい」

 埼玉県の木戸薫さん(58)は、患者会であるNPO法人「東京乾癬の会P―PAT」副理事長として患者支援に力を注ぐ理由を語る。

 木戸さんが乾癬と診断されたのは16歳の時。頭や手足にできた赤い発疹や白いかさぶたは、皮膚科で処方された塗り薬では改善しなかった。荒れた肌を隠すため、好きな髪形や服を諦めた。頭から落ちるくずが目立たぬよう、濃い色の服も避けた。

 20歳代後半からは、手足の痛みにも苦しめられた。整形外科では、原因は分からず、皮膚の症状は顔も含めて全身に広がった。家に閉じこもりがちになり、皮膚科の受診も滞った。

  鬱々うつうつ とした日々から抜け出せたのは2003年、自宅近くの大学病院を受診したのがきっかけだ。乾癬を特集した新聞記事で最新の治療を知り「よくなるかもしれない」と足を運んだ。

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