医療ルネサンス
読売新聞の人気連載「医療ルネサンス」の記事を読むことができます。
医療ルネサンス
乾癬<4>20キロ減 皮膚がきれいに

自宅で、妻の手料理を味わう熊田さん。腕の発疹もきれいに消えた=本人提供
「皮膚の状態は、重症の一歩手前です。やせてよくなった方もいらっしゃいますよ」
2022年5月、帝京大病院(東京都)の診察室。埼玉県の会社員熊田健太郎さん(54)は、皮膚科教授の多田弥生さんの言葉にはっとした。1メートル65の身長に対し体重は93キロ。職場の健康診断で「肥満」と指摘されており、血液検査の結果も、肝機能はじめ異常値が並んでいた。
元々、別の病院で 乾癬 の治療を受けていた。だが、処方された塗り薬ではよくならず、新たな治療法を求め、同大病院に転院した。
多田さんは、熊田さんに対し、新たな薬の候補をいくつか示した後に、ダイエットも促した。
乾癬は、皮膚の炎症で起こる病気だ。肥満の人の内臓脂肪からは、炎症を招く物質「サイトカイン」が大量に分泌されており、血液を通じて皮膚に届き、乾癬の症状を悪化させる。一方、減量した人の内臓脂肪からは、炎症を抑える物質が出やすくなるとされる。
この記事は読者会員限定です。
読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。
【関連記事】