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乾癬<2>関節炎 患者の約15%に

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 大阪府の大学3年B子さん(20)は高校に入学後、手や腰の痛みが続くようになった。起きがけには、手の指がこわばった。整形外科で検査をしても、原因は見つからなかった。

乾癬<2>関節炎 患者の約15%に

長年苦しんできたつらい症状が落ち着き、夢見た海外留学を果たしたB子さん(2月、米ハワイの語学学校で)=本人提供

 何の病気かが分かったのは2021年8月、自宅に届いた会報誌の記事がきっかけだ。B子さんの持病である 乾癬かんせん の患者会が発行するもので「乾癬性関節炎」について解説してあった。乾癬のタイプの一つで、関節の痛みや腫れ、指のこわばりが特徴だ。皮膚の症状(皮疹)が出て10年以内に手足や首、腰に起きやすい。

 小学生の頃からおなかや頭の皮疹に悩んでいた。「私はこの病気だ」と確信、乾癬の治療で通う診療所の皮膚科医に相談し、日本生命病院(大阪府)乾癬センターを受診した。

 B子さんの診察は、皮膚科医の東山真里さんと、整形外科医でリウマチが専門の辻成佳さんが担当し、乾癬性関節炎と診断した。

 2人は、B子さんに適した薬は何かを話し合った。

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