文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

社会

社会

厳冬期の田んぼで倒れていた高齢男性、68歳男性が掛け布団で包み保護

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 栃木県の芳賀地区広域行政事務組合消防本部は16日、田んぼに転落して動けなくなった高齢者を救助したとして、茂木町町田、大工川又則夫さん(68)に感謝状を贈呈した。

厳冬期の田んぼで倒れていた高齢男性、68歳男性が掛け布団で包み保護

高齢男性を救ったとして感謝状を受け取った川又さん(中央)(16日、栃木県の真岡消防署茂木分署で)

 同本部によると、1月17日午後0時半ごろ、自宅にいた川又さんは、近くの80歳代の知人男性が行方不明になっていると聞き、近所を捜索。男性宅から100メートルほど離れた田んぼに、うつぶせに倒れているのを捜し当てた。川又さんは自宅に戻って119番した後、掛け布団を持ち出して男性を包み、救急隊の到着まで見守ったという。

 男性は同日午前10時頃から散歩に出ており、あぜ道を歩いている途中、約1・2メートル下の田んぼに転落。動けずに寒さで震えていたという。男性は腰や右肩などにけがを負ったが、命に別条はなかった。

 厳冬期で発見が遅れれば命を落とした可能性もあったといい、川又さんは「地元の人を助けることができて良かった」と話した。中三川祐二消防長は「男性が倒れていた所は人目に付きにくい場所。迅速で的確な行動が救命につながった」とたたえた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

社会の一覧を見る

最新記事