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Dr.夏秋の毒虫クリニック

医療・健康・介護のコラム

カミキリ?アリ?昆虫界の超メジャーになりすまし…そっくりさんの毒液で皮膚がただれる

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虫の世界は「モドキ」がいっぱい

カミキリ?アリ? 昆虫界の超メジャーになりすまし…そっくりさんの毒液で皮膚がただれる

アオカミキリ(右)とアオカミキリモドキ(左)。大きさや形状、色など、相違点も多い

 「もどき」と聞くと、どんなことを思い浮かべますか? 似ているが異なる、という場合に用いられる言葉なので、「偽物」のような悪いイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。

 この言葉、昆虫の名称によく使われています。「○○」という昆虫を“ご本家”と見なして、そのそっくりさんに「○○モドキ」と名付けた例が、たくさんあるのです。

並べると別物だが…

 そんな、ちょっとふびんな「モドキ」たちの中に、アオカミキリモドキという甲虫がいます。アオカミキリに似ているが別の種類の昆虫ということですね。実際に両者を並べてみると、大きさも形もかなり異なっているのが分かります。

 アオカミキリモドキは、体長10~16mm、体色はだいだい色、緑色の 鞘羽(さやばね) を持つ美しい虫です。全国の平地から山地まで広い範囲に生息し、雑木林を好みます。幼虫は朽ち木の中で育ち、5~9月に成虫となって現れ、主にクリなどの花粉を食べて暮らします。

 日中はおとなしいのですが、夜になると灯火を目指して飛んでくるので、山間部のドライブインや宿泊施設の照明などの周りで目にすることがあります。以前は人家の周辺でも普通に見られましたが、最近は環境破壊の影響で、市街地ではほとんど見かけなくなりました。

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夏秋 優(なつあき まさる)

 兵庫医科大学皮膚科学教授。1959年生まれ。カリフォルニア大学サンフランシスコ校皮膚科研究員、兵庫医科大学皮膚科学講師、助教授などを経て2021年より現職。日本衛生動物学会会長。主な専門分野は虫による皮膚疾患、皮膚疾患の漢方治療。主な著書に「Dr.夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎」(学研メディカル秀潤社)、「止々呂美哀歌」(NRC出版)、「医ダニ学図鑑」(共著、北隆館)、「衛生動物の事典」(共編著、朝倉書店)」など。

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