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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

千切りキャベツと落とし卵のコロッケ煮…たんぱく質と食物繊維で血糖値の急上昇を抑える

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千切りキャベツと落とし卵のコロッケ煮

 こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 「コロッケを食べると血糖値が上がるから、あまり食べないようにと病院の先生に言われた。食べてはいけないのか」と質問をされたことがあります。

 確かに、コロッケは炭水化物の量が多く、血糖値を上げやすい食品であることは間違いありません。

 話をきくと、この方はひとり暮らしの男性。簡単な調理はできるけれど夕飯の1品は総菜を利用しているそう。毎日の散歩が日課で、その帰りにスーパーに寄り、夕飯のおかずを購入するので、その時にコロッケを購入することがある、とのこと。頻度としては週に1回くらい。

 これだけで血糖値が上がり、糖尿病になるとは考えられません。

 では、なぜ医師からコロッケだけを注意されたのでしょう。

 考えられることとして、診察の際に「夕飯にどんなものを食べているか」と聞かれ、ふと頭に浮かんだ「コロッケとか、出来合いのもの」という言葉を返答。そこで、その会話の中で血糖値をあげる可能性のあった「コロッケ」に医師が着目してしまったのかもしれません。

 このように、訪問栄養指導では食べ物そのものだけではなく、その食べ物を購入して食べるまでの過程を明らかにしてアドバイスを行います。

 今回は、本人から「コロッケを食べる時に気を付けることは何か」と質問されたので、コロッケだけではなく、卵などのたんぱく質や野菜や海藻などの食物繊維を組み合わせるとよいことをお伝えしました。その理由としては、たんぱく質は胃の動きをゆるやかにし、食物繊維は糖の吸収をおだやかにすることで血糖値の急上昇を予防する効果があると考えられるからです。

 そこで、簡単にできる料理としてこのレシピを紹介しました。

 この方の場合、コロッケと、カット済みの千切りキャベツを一緒に購入するのが定番だったため、キャベツの千切りも加えて卵とじにしました。

 本人は「コロッケはソースで食べるものと思っていたけれど、こんな食べ方もたまにはいいね」「そのままより軟らかくなるし食べやすい」とおっしゃっていました。

[作り方]

落とし卵のコロッケ煮

(1) コロッケは4~6等分に切る。

(2) フライパンに水と麺つゆ、キャベツの千切りを入れて火にかけ、沸騰したら(1)を入れる。再沸騰したら、卵を割り入れ、ふたをして1分程度煮る(卵の硬さはお好みで)。

(3) 器に盛り付けて完成。

※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう

(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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伊藤清世(いとう きよ)

在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー
委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。

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