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介護・シニア

認知症 さがし物が見つからず、「隠したんだろう」と家族を疑う80代の父…理由と解決策は

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「本人の話聞いて」

 それでは、こうした場合に、家族はどのように対応すればいいのでしょうか。

「物とられた」に怒らず叱らず…思い込み 背景に不安

「まずは、認知症の人の不安な気持ちに寄り添ってほしい」と話す矢吹さん

 「物をとられた」という訴えに、家族は、「誰も盗んでいない」「自分でしまい込んで忘れただけ」などといった「事実」を繰り返し説明し、納得させようとしがちです。自分が疑われた家族の立場からすれば、驚きや悲しみなど様々な感情から、強く否定したり、非難したりといった対応をしたくなるでしょう。

 でも、それでは何も解決しないばかりか、「状況を悪化させやすい」といいます。

 矢吹さんは「背景にある『不安』を取り除き、安心させられる対応が望ましい」と話します。大切なのは、否定も肯定もせず、「『それは心配だね』などと気持ちに寄り添うこと」だといいます。

 例えば、「なくなった」と言っていた物を家族が見つけた時に、「あるじゃない!」と強く言うのではなく、さりげなく目に入る場所に置いて本人が自然に見つけられるようにしておく。「置き忘れていただけかな……」と感じられれば、不安の解消につながるかもしれません。

 ただ、どのような方法で不安を解消できるかは人それぞれで、必ずうまくいく対応はないそうです。

 その場をやり過ごすため、「前からなかったよ」などとうそをついたり、適当にごまかしたりすることは、「信頼関係を崩してしまいかねないため、心情に配慮してそうせざるを得ない場合以外は避けた方がいい」と矢吹さんはアドバイスします。

 何かをさがし続けたり、同じことを何度も聞いたりするのは、「自分で何とかしよう」と頑張っている証拠。困っていて、不安だというメッセージでもあります。「認知症の人の行動を変えようとするのでなく、周りの環境や対応を変えられるように、よく話を聞いてほしい」と訴えます。

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