虚血性大腸炎 ずっと薬?
73歳の母が虚血性大腸炎で、血流をサラサラにする薬(タケルダ配合錠)を3年以上、飲んでいます。ずっと飲み続けなければならないでしょうか。副作用も心配です。(40歳女性)
長期服用 重い副作用報告なく
新崎 信一郎 兵庫医科大学消化器内科主任教授 (兵庫県西宮市)
虚血性大腸炎は、なんらかの原因で大腸に一過性の血流障害が起きることによって炎症が生じる病気です。突然の腹痛と血便で発症することが多いです。
血流障害の原因は主に、血管側と腸管側に分けられます。血管側では、動脈硬化や血液が固まりやすい状態が挙げられ、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病を持つ方に発症しやすいとされています。一方、腸管側で最も多いのが便秘です。便秘や排便時のいきみによって腸管に過度の圧力がかかることで、血流障害が起こります。
急性期は原則入院のうえ腸管の安静を図りますが、重症例もあります。退院後は生活習慣病の治療に加え、便通が悪い場合は便秘薬などで再発予防します。
タケルダ配合錠には抗血小板薬のアスピリンが含まれていて、血液をサラサラにする作用があり、心筋 梗塞 や脳梗塞の再発予防を目的に処方されます。副作用として、血が止まりにくくなることがあるものの、長期服用に伴う重い副作用は報告されていません。アスピリンの虚血性大腸炎に対する再発予防効果はまだ明らかではありませんが、処方した医師は血液をサラサラにするメリットを期待しているのでしょう。薬剤の継続については、主治医と相談してください。