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Dr.三島の「眠ってトクする最新科学」

医療・健康・介護のコラム

ワクチンの効果、睡眠時間の長短で変わる?…脱マスク時代だからこそ知っておきたいこと

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 こんにちは。精神科医で睡眠専門医の三島和夫です。睡眠と健康に関する皆さんからのご質問に科学的見地からビシバシお答えします。

 新型コロナウイルス感染症もようやく下火となり、ポストコロナ社会に向けて動き出しました。コロナ禍から脱するのに大きな役割を果たしたのがワクチンです。ところが、最近、このワクチンの効果が睡眠時間で大きく変わるという研究報告が発表されました。

抗体ができにくいのは高齢、男性、頻繁な飲酒、そして…

脱マスク時代だからこそ知っておきたい、睡眠不足とワクチンの因果関係

 コロナパンデミックの始まりから約3年の時を経て、ようやく社会も落ち着きを取り戻しつつあります。とはいえ今後、「脱マスク」や「感染症法上の5類移行」による社会活動増加により、感染者がまた増える局面もあるかもしれません。インフルエンザと同様に、これまでも、そしてこれからもコロナワクチンの果たす役割は大きいでしょう。

 コロナにしてもインフルエンザにしても、ワクチン接種をしたにもかかわらず感染する人と感染しない人に分かれます。もともとその人が持っている免疫力や生活習慣なども影響しますが、ワクチン接種後の抗体のでき方に個人差があることもその原因の一つです。

 コロナワクチン接種後に抗体ができにくい人の特徴として、高齢、男性、飲酒頻度が高いなどが知られています。そのほか、接種間隔が短いなどのタイミングが悪かったり、副腎皮質ステロイド薬など免疫に影響する治療薬を服用していたりすることも抗体をできにくくします。そして、これらに加えて「睡眠時間が短い」ことも抗体産生を妨げる要因であることが最近明らかになったのです。

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三島和夫(みしま・かずお)

秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座 教授

 1987年、秋田大学医学部卒業。同大助教授、米国バージニア大学時間生物学研究センター研究員、スタンフォード大学睡眠研究センター客員准教授、国立精神・神経医療研究センター睡眠・覚醒障害研究部部長を経て、2018年より現職。日本睡眠学会理事、日本生物学的精神医学会理事、日本学術会議連携会員。著書に「不眠症治療のパラダイムシフト」(編著、医薬ジャーナル社)、「やってはいけない眠り方」(青春新書プレイブックス)、「8時間睡眠のウソ。日本人の眠り、8つの新常識」(共著、日経BP社)などがある。

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