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タレント 小倉智昭さん【番外編】

一病息災

小倉智昭さんも悩んだ、がん治療後の性機能障害…手術時の選択で射精・勃起機能温存も

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小倉智昭さんも悩んだ、がん治療後の性機能障害…手術時の選択で射精・勃起機能温存も

膀胱摘出後の体の変化を率直に語ってくれた小倉智昭さん(撮影・田中秀敏)

 タレントの小倉智昭さん(75)は2016年春、 膀胱(ぼうこう) がんを公表しました。その闘病体験を取材した際に、ちょっと驚く話を聞きました。

 小倉さんは当初、臓器を残してがんのみを切除する手術を受けたのですが、取り出した組織を検査した結果、がんが膀胱の表層にとどまらず、筋層まで達していることがわかったのです。この場合、「膀胱の全摘手術」が標準治療です。

 膀胱を丸ごと摘出する際には、精液をつくる 精嚢(せいのう) や前立腺、周辺の神経も一緒に取ります。勃起などの性機能に影響が出るため、手術をためらう人が少なくありません。小倉さんも、当初は「男として未練があり、どうしても決断できなかった」といいます。

精液は出ないが、射精感はある

 しかし、約2年後に膀胱から大量出血し、やむなく膀胱の全摘手術に踏み切りました。その手術後、執刀医から「男性ホルモン(分泌腺)と射精の神経は残しておきましたよ」と説明されたというのです。

 性的な欲求に衰えを感じず、「なるほど、ホルモンの分泌が続いているためか」と、合点がいったという小倉さん。自身の体で「いろいろと実験してみた」のだとか。勃起に関わる神経は手術で切除されているので、当然、勃起はしませんし、精嚢や前立腺がないので精液も出ません。ところが、なんと「射精する感覚」が訪れたのだそうです。

 手術の後遺症かどうかにかかわらず、勃起しない場合は「勃起障害(ED)」、勃起しても射精できない場合は、「射精障害」といいます。しかし、勃起せず精液も出ないのに、精液が出る際の快感はある――なんてことが起きるのでしょうか? 

 ここはぜひとも専門家の見解をお尋ねしたい。泌尿器科医の小堀善友さんにお話を伺いました。

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sokusai_117

 
 

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