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常喜眞理「女のココロとカラダ講座」

医療・健康・介護のコラム

長引くせき 犯人は加湿器だった…放出されたカビや細菌、吸い込み肺・気管支炎に

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長引くせき 犯人は加湿器だった…放出されたカビや細菌で肺・気管支炎に

 50歳代前半のBさんは2週間前からせきが止まらないと言って受診された。症状が出る前後からの発熱や喉の痛みは一度もなかったとのこと。Bさんは毎年、スギ花粉の症状があり、せきは花粉症の影響かと考えていたようだが、だんだん悪化するため心配になったという。

 喉の腫れや赤みはなかったが、胸の音を聴かせてもらうと深呼吸の際にせきとともにぷつぷつという気管支の異音が聴き取れた。念のためにインフル・コロナ検査を行ったが陰性だった。

 これまでに気管支ぜんそくになったことはなく、喫煙歴もないという。

新たに生活に取り入れたのは…

 何かを吸い込むことで気管支炎を生じている可能性も考えて、この3か月以内に引っ越しやペットを飼い始めたなど、ほこりやカビ、動物の毛を吸い込むような生活環境の変化がないか、あるいは水泳・サウナやスチーマー型美顔器など水に関係する新しい生活習慣がないか聞いてみた。そうした環境変化はないが、冬場乾燥がひどいので新しく加湿器を購入し、使用するようになったという。

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常喜 眞理(じょうき・まり)

 家庭医、医学博士
 1963年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。消化器病学会専門医、消化器内視鏡学会専門医・指導医、内科学会認定医、日本医師会認定産業医。院長を務める常喜医院(内科、皮膚科)での診療のほか、慈恵医大新橋健診センターでは診療医長として健康診断(人間ドック)の内科診察を行い、婦人科や乳腺外科の診断を担当する。様々な大手企業の産業医でもあり、職場におけるメンタルヘルスのサポートを長年行っている。著書に『オトナ女子 あばれるカラダとのつきあい方』(すばる舎)、『お医者さんがやっている「加齢ゲーム」で若返る!』(さくら舎)。現在、BS-TBS「Together」に準レギュラー出演中。

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