常喜眞理「女のココロとカラダ講座」
医療・健康・介護のコラム
長引くせき 犯人は加湿器だった…放出されたカビや細菌、吸い込み肺・気管支炎に
50歳代前半のBさんは2週間前からせきが止まらないと言って受診された。症状が出る前後からの発熱や喉の痛みは一度もなかったとのこと。Bさんは毎年、スギ花粉の症状があり、せきは花粉症の影響かと考えていたようだが、だんだん悪化するため心配になったという。
喉の腫れや赤みはなかったが、胸の音を聴かせてもらうと深呼吸の際にせきとともにぷつぷつという気管支の異音が聴き取れた。念のためにインフル・コロナ検査を行ったが陰性だった。
これまでに気管支ぜんそくになったことはなく、喫煙歴もないという。
新たに生活に取り入れたのは…
何かを吸い込むことで気管支炎を生じている可能性も考えて、この3か月以内に引っ越しやペットを飼い始めたなど、ほこりやカビ、動物の毛を吸い込むような生活環境の変化がないか、あるいは水泳・サウナやスチーマー型美顔器など水に関係する新しい生活習慣がないか聞いてみた。そうした環境変化はないが、冬場乾燥がひどいので新しく加湿器を購入し、使用するようになったという。
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