文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療大全

医療大全

摂食障害<2>ミス日本 自身の経験発信

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック
摂食障害<2>ミス日本 自身の経験発信

拒食で体重が44キロまで落ちていた大学1年のときの河野さん(2019年7月)=本人提供

 「軽症の摂食障害ではない。体重があと数キロ落ちたら入院です」

 東京都在住の国際基督教大4年、 河野瑞夏こうのみずか さん(22)は2020年7月、大学病院で精神科医から説明を受けた。「深刻な状態なんだと初めて気づいた」

 大学入学後、「やせた体形」へのこだわりが強まった。標準体重より約25キロ少ない39キロまでやせ細り、コロナ禍になると、拒食の反動から過食して 嘔吐おうと することがやめられなくなった。

 摂食障害は10~20代の若い女性が多く発症し、国内の患者数は約22万人と推計される。食行動の異常は、自分の意思で止められず、心と体の両方に影響が及ぶ。拒食と過食を繰り返して慢性化する人もいる。

 河野さんは、やせ願望から食事を極端に制限する摂食障害で、「神経性やせ症」の典型的な症状だった。著しい低体重は栄養失調になり、命に関わる。通院しながら体重を増やしていくことになった。

この記事は読者会員限定です。

読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療大全の一覧を見る

最新記事