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スポーツDr.大関の「ムーヴ・オン!」

医療・健康・介護のコラム

野球人口の減少、打つ手はあるのか…桑田真澄さんの「野球道」の再定義とは?

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 大谷翔平選手、ダルビッシュ有選手、村上宗隆選手。ワールドベースボールクラシックに日本代表として出場する役者がそろいました。3月9日から東京ドームで始まる1次ラウンドが楽しみです。トップ選手の華々しい活躍の一方で、野球をする子供たちの人数は大きく減っています(1)。

野球人口の減少、打つ手はあるのか…桑田真澄さんの「野球道」の再定義とは?

未来の大谷翔平は生まれるか

 理由としては、野球から連想される長時間の練習、投げすぎによる故障、お茶当番など保護者の負担など、ネガティブなイメージもあるでしょう。そこで元慶応高校野球部の上田誠監督が中心となって、神奈川県で野球の指導者セミナーが開かれました。子供たちの野球環境を改善しようという取り組みです。

高校野球人口も急減中、学童野球は試合過多も

 日本高校野球連盟の調査による硬式野球部員数の推移を見ると、平成の間は少しずつ増加傾向で安定した期間が長かったのですが、2014年(平成26年)の17万312人をピークに減少を続け、昨年は約13万1259人と近年、急速に減っています。様々なスポーツを目にする機会が増えたなどいくつかの要因が考えられますが、関係者は、野球の側にも改善しなければならない問題があるとも考えています。

 1月に開かれた神奈川学童野球指導者セミナーでは、様々な問題点が指摘されました。

 サッカーが日本サッカー協会という一つ屋根の下にあるのとは異なり、野球では各連盟が各県・各地域で林立しており、意思統一が難しくなっています。例えば、子供のひじ障害の予防のため、投球する球数制限が必要だと医学的に認識されても、そのルールを統一することが難しい現状です。また、学童野球では、試合数過多も指摘されており、年間に200試合をこなすチームもあると言われています。

高橋由伸さんは竹の棒でトレーニング

野球人口の減少、打つ手はあるのか…桑田真澄さんの「野球道」の再定義とは?

元巨人軍の高橋由伸さん(右)と筆者

 このセミナーでは、野球によるひじの障害を減らすための投球フォーム、障害に早く気付くためのチェック項目、ひじの障害を起こした場合に手術に至る例があることなど、具体的な話を聞くことができました。

 元読売巨人軍の高橋由伸さんの講演もありました。子供の頃に、体より大きな竹の棒を振っていたそうですが、うまく振るにはどうすればよいか、よく考えながらやっていたそうです。また鉄棒もよくしたそうですが、よいタイミングの回り方を自分で考え、感じながらやっていたということでした。子供の時には、教えてもらうことがすべてではなく、子供に考えさせる指導が大切だと感じました。

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大関 信武(おおぜき のぶたけ)

 整形外科専門医・博士(医学)、読売巨人軍チームドクター、日本スポーツ医学検定機構代表理事、日本スポーツ協会公認スポーツドクター

 1976年大阪府生まれ、2002年滋賀医科大学卒業、14年横浜市立大学大学院修了。15年より東京医科歯科大学勤務。野球、空手、ラグビーを経験。スポーツ指導者などへのスポーツ医学知識の普及を目指して「スポーツ医学検定」(春、秋)を運営している。東京2020オリンピック・パラリンピックでは選手村総合診療所整形外科ドクター。

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