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閉経迎えて繰り返す膀胱炎、陰部が臭うのはナゼ?…GSMかも

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閉経迎えて繰り返す膀胱炎、陰部が臭うのはナゼ?…GSMかも

 閉経を迎える年齢になり、 膀胱(ぼうこう) 炎を繰り返す、排尿時にしみる、残尿感があるといったことで悩んではいませんか。当てはまる場合、GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)かもしれません。どのように対処したらよいのでしょうか。

症状は三つに大別

 膀胱炎を繰り返していたパート勤務のA子さん(53)は、排尿時に痛みなどの症状が出るたびに、近くの泌尿器科を受診。抗菌薬を処方してもらい治療していました。しかし、陰部の違和感は消えず、排尿時には痛みが出て残尿感もあったといいます。

 A子さんは通院していた泌尿器科の医師の紹介で、女性の泌尿器のトラブルについて診療する二宮レディースクリニック(大阪市)を受診。院長の二宮典子さんが診察すると、膣周辺の粘膜は赤く腫れ、皮膚は薄くなって 萎縮(いしゅく) していました。触ると痛みを訴えたことから、GSMと診断されました。

二宮典子さん

二宮典子さん

 閉経前後にエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が減ると、膣やその周辺の粘膜はうるおいがなくなり、皮膚部分は痩せてうすくなります。

 乾燥して炎症が起きると痛みやかゆみが生じます。細かい傷がつくと、そこから出る浸出液で雑菌が繁殖して嫌な臭いの原因にもなります。

GSMの症状は、大きく分けて、以下の三つです。

・膣に出る症状……臭い、乾燥など
・性機能症状……性交痛、潤わない
・排尿症状……膀胱炎を繰り返す、排尿時の痛み、残尿感がある

 症状は、一つだったり複数だったり、人によって異なります。

 GSMは以前、「萎縮性膣炎」「老人性膣炎」などと呼ばれていました。しかし、症状が膣の周りにも出ることから2014年、海外の専門家たちが集まる学会で、閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)と呼ぶよう提唱されました。

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