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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

その非常食、高齢者は食べられますか…乾パンでつくるおかゆ

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乾パンでつくるおかゆ

 こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 前回は、「食べる方のお口の機能を考えて備蓄食品を選ぶことが大切」というお話をしましたが、今回は「食べるまでの準備も大切」ということをお伝えしたいと思います。

プルトップを開けられるか

 

 缶詰の乾パンは保存期間も長く、重宝するように感じます。しかし、実際に食べる方は、缶詰のプルトップを開けられるでしょうか。最近のプルトップはだいぶ開けやすくなっていますが、指が 拘縮(こうしゅく) (関節が動かしにくい状態)していたりすると、プルトップも開けにくい場合があります。

 前回、私が相談を受けた方は「缶詰のプルトップや、瓶詰のふたが開けにくい」「切り込みの入っているレトルトパウチの袋は開けることができる」「ハサミは使える」という身体状況でした。

 そこで、缶詰ではなく、レトルトパウチの魚の甘露煮や、フルーツなどを準備し、備蓄食と一緒の場所にハサミも入れておくことで「食料が開封できない」ということがないようにしました。

 このように、食べ物の硬さだけでなく、「どうやって食べるのか」を考えた備蓄食の準備が必要です。特に本人以外の人が備蓄食を準備する際には、本人が実際に食べる状況をイメージすることが大切です。

 その人は、いつもどんな食器を使って食事をしているのか、はしなのかスプーンなのか、レトルトパウチのご飯はそのまま持って食べることができるのか、カセットコンロが使えるか――などを考えます。

 災害直後だけではなく、そのあとに続くより長い「災害復興時」の食事も考えた備蓄が必要になってきます。 

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伊藤清世(いとう きよ)

在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー
委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。

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