医療大全
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子どものドラッグラグ<3>長男亡くした思い伝える
ドラッグラグなど小児がんを取り巻く環境を改善しようと、医師や患者家族でつくる団体「小児がん対策国民会議」が2021年に発足した。
昨年夏、日本における小児がんの治療薬開発の現状をテーマにした同団体のシンポジウムが東京都内で開かれた。設立時からのメンバーで、登壇した大阪府在住の会社員、鈴木隆行さん(41)は、小児がんで亡くなった長男・ 蒼 君の治療経過を振り返り、「効果がある薬が海外で開発されても、日本では使えない現状がある」と訴えた。
蒼君は15年に生後6か月で、悪性度の高い「ラブドイド腫瘍」と診断された。国内の年間症例数が15例程度の希少がんで、乳幼児の腎臓や脳など様々な部位に発生し、進行が速い。
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