文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療大全

医療大全

子どものドラッグラグ<3>長男亡くした思い伝える

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック
子どものドラッグラグ<3>長男亡くした思い伝える

散歩が好きだった蒼君。鈴木さんは「蒼と歩いた道を忘れたくない」と語る(2020年7月撮影)=本人提供

 ドラッグラグなど小児がんを取り巻く環境を改善しようと、医師や患者家族でつくる団体「小児がん対策国民会議」が2021年に発足した。

 昨年夏、日本における小児がんの治療薬開発の現状をテーマにした同団体のシンポジウムが東京都内で開かれた。設立時からのメンバーで、登壇した大阪府在住の会社員、鈴木隆行さん(41)は、小児がんで亡くなった長男・ あお 君の治療経過を振り返り、「効果がある薬が海外で開発されても、日本では使えない現状がある」と訴えた。

 蒼君は15年に生後6か月で、悪性度の高い「ラブドイド腫瘍」と診断された。国内の年間症例数が15例程度の希少がんで、乳幼児の腎臓や脳など様々な部位に発生し、進行が速い。

この記事は読者会員限定です。

読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療大全の一覧を見る

最新記事