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医療・健康・介護のニュース・解説

[つながる]第1部 地域ではぐくむ<5>「駄菓子屋の店員さん」は左半身にまひ 店ができたことで地域にもたらされた変化とは

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 心身に重い障害がある人が学校を卒業するなどして行き場を失うと、家族以外の人と接する機会を持つのが難しくなります。そうした状況を変えようと、地域の人たちと交流できる場が、東京都多摩市の「多摩ニュータウン」にあります。

障害ある青年が店員「生きがい」

 「お会計をお願いします」

 スタッフから声がかかると、大久保空さん(20)が会計用のタブレット端末の画面に向き合った。左半身にまひがある空さんが、体を支えてもらいながら、動かせる右手で「20円」「50円」と商品のボタンを一つずつ押していく。「駄菓子屋の店員さん」。買い物をしにくる子どもたちからは、そう親しまれている。

 東京都多摩市の「多摩ニュータウン」にある団地商店街。2階建ての商店が連なり、買い物客や近隣の小学生が行き交う一角に「+laugh(アンドラフ)」はある。心身に重い障害があり、日常的に医療的ケアが必要な未就学児や若者が通う児童発達支援と生活介護の事業所だ。空さんは週3回、ここに通っている。

[つながる]第1部 地域ではぐくむ<5>「駄菓子屋の店員さん」は左半身にまひ 店ができたことで地域にもたらされた変化とは

団地商店街の一角につくられた「アンドラフ」。併設された駄菓子屋には近所の子どもたちが気軽に立ち寄る(昨年12月21日、東京都多摩市で)

 1階のカウンターと軒先には駄菓子が並べられ、ガラス張りの引き戸で、開放的な雰囲気。看護師や理学療法士、保育士ら専門職のスタッフはカジュアルなシャツ姿だ。看護師は管で栄養をとる経管栄養などのケアをしながら、遊びに来た小学生らにも「おかえり」と声をかけて迎える。

 近所の子どもや親たちは、駄菓子を食べながらベンチでひと休みしたり、2階の絵本やおもちゃがあるフリースペースで遊んだりして過ごす。2階が出張マッサージの場として貸し出されるときは、お年寄りも集まってくる。

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