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一病息災

闘病記

[俳優 河合美智子さん]脳出血(1)通天閣の歌姫「オーロラ輝子」で人気…突然、右脚が丸太に置き換わったように重く

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 NHK朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」(1996~97年)で、通天閣の歌姫「オーロラ輝子」を演じて人気を博した。この当たり役で、紅白歌合戦にも出場した。演技派女優として映画やテレビ、舞台で幅広く活躍を続けてきた。

 突然の病で倒れたのは2016年8月13日夜。知人が関わる自主制作映画のリハーサルを見学しようと、東京都内のスタジオに顔を出した。

 リハーサルが始まって30分ほどたち、床から立ち上がろうとして、異変に気づいた。右脚の付け根から下が丸太に置き換わったかのように重く、力が入らず、よろけてしまう。

 何とか、近くの椅子に座れたが、右脚は内側にねじれたままだった。

 その様子に気づいたプロデューサーが、「救急車を呼んで!」と叫んだ。

 迷惑をかける申し訳なさから、とっさに「大丈夫です」と答えた時には、右腕も動かせなくなった。右半身が、下から上へと石のようにどんどん固まっていた。

 ギリシャ神話の怪物「メドゥーサ」が頭に浮かんだ。その姿を見た人は恐怖で硬直してしまうとされる。

 「メドゥーサににらまれたような不思議な感覚でした」

 救急隊が到着して間もなく、ろれつが回らず、会話もできなくなった。ただ、頭の中は冷静だった。「明日の仕事をキャンセルしなきゃ」。自分の体より、仕事が気になっていた。

リハビリに励む河合美智子さん【写真2枚】

俳優 河合(かわい) 美智子(みちこ) さん(54)

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