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小学生の6割は睡眠不足? 1日10時間寝ない生活を続けることで起こる影響は

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 小学生の6割は、睡眠時間が9時間未満である――。こうした調査結果をスポーツ庁がまとめました。小学生の望ましい睡眠時間は、10時間前後とされていて、調査結果からは多くの子どもは睡眠が足りないと言えます。睡眠不足だと、どのような影響が出るのでしょうか。

寝ている間に記憶を整理

小学生の6割が睡眠不足 1日10時間眠らない生活を続けることで起こる影響は?

 スポーツ庁の調査は、2022年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」です。小学生は、国公私立の5年生約99万人を対象にしています。

 調査では、睡眠時間が9時間未満だった小学生は、男子が63.0%、女子が61.7%でした。睡眠時間が少ない子どもが多いのは、夜遅くまでゲームやスマートフォンに熱中したり勉強したりしているためとみられます。

 通常は夜になると眠くなり、就寝するとすぐに「ノンレム睡眠」と呼ばれる深い眠りに入ります。この時は脳が休まった状態で、成長ホルモンが分泌され、体の成長を促したり免疫力を高めたりします。やがて、脳は起きた状態に近い「レム睡眠」になり、記憶が整理されたり定着したりします。

 ノンレム睡眠とレム睡眠は成人では、だいたい90分周期で繰り返されます。睡眠の後半になると、レム睡眠の時間が増えていきます。

受験生に「寝なさい」と言っても…

 年末年始は、生活リズムが崩れやすく、夜寝る時間が遅くなりがちです。

 睡眠に詳しい瀬川記念小児神経学クリニック(東京都千代田区)理事長の星野恭子さんは「睡眠不足の状態が続くと、(1)体がだるくなる(2)けがをしやすい(3)イライラして、キレやすくなる(4)集中して勉強できなくなる(5)免疫力が低下し、風邪などをひきやすくなる――など、様々な症状が出るようになります」と指摘します。

 この時期、気になるのが受験生です。「夜早く寝なさい」と言っても、それは難しいことかもしれません。星野さんは「睡眠時間を勉強に充てれば成績が上がることはあるかもしれません。ただ、(1)勉強しているのに成績が上がらなくなった(2)ケアレスミスが目立つ(3)泣いたり親を殴ったりする(4)うつ状態になった――場合は体に異常を来している可能性があり、十分な睡眠を取ることが必要です」と説明します。

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