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岩手や東京など6都県でインフル流行入り、専門家はコロナとの同時流行を懸念
厚生労働省は23日、18日までの1週間に報告された1医療機関あたりのインフルエンザ患者数が、岩手や東京など6都県で、流行入りの目安となる「1人」を超えたと発表した。新型コロナの感染者も増加傾向が続いていることから、専門家は同時流行を懸念し、注意を呼びかけている。

厚生労働省
発表データは、全国約5000か所の医療機関から報告された患者数の集計。全国平均では1医療機関あたり0・53人だが、都道府県別にみると、岩手が2・84人と最も多く、富山(1・33人)、青森(1・25人)、熊本(1・14人)、東京(1・12人)、神奈川(1・05人)と続いた。新型コロナが流行した過去2シーズン、国内ではインフルエンザの流行はなく、全国的に流行入りすれば、2019年11月以来となる。
一方、新型コロナの感染者も増えており、21日には4か月ぶりに全国で20万人を超えた。
国際医療福祉大の松本哲哉教授(感染症学)は「インフルエンザはまだ流行の兆し程度だが、年末年始に人の移動が増えると、年明け以降、全国的に新型コロナと同時流行する恐れもある。マスク着用など基本的な対策を緩めないでほしい」と話している。
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