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「カラコン」をつけると目の痛みが消える? 「バンデージ効果」にだまされない…空気が乾燥する冬場に気をつけたいこと
気温が下がり、空気が乾燥してきました。この時期は、コンタクトレンズによる目の障害が起きやすくなるといいます。若い女性を中心に人気のカラーコンタクトレンズ(カラコン)もトラブルが生じやすく、防ぐには適切に使用する必要があります。
カラコンのデザインが角膜に
カラコンには、レンズ素材に金属酸化物などを使って色素を入れ、様々な色や大きさのデザインが施されています。一般的なコンタクトレンズと同じように、1日で使い捨てるものや一定期間使って交換するものがあります。
ある20歳代の女性は、インターネットで「2週間交換タイプ」のカラコンを購入。半年ほど使ったところで両目に違和感が出て、特に右目が痛むようになりました。眼科を受診すると、両目ともレンズが接する角膜の周辺を中心に傷ができていて、「角膜上皮障害」と診断されました。傷は、カラコンのデザインと一致していました。
眼科で処方されるカラコンの多くは、色素がレンズに挟まれ、レンズの表面に出にくい構造になっています。しかし、インターネットや量販店で販売されているものの中には、レンズ表面に色素が出てしまうものもあるといいます。

重安千花さん
角膜と接する面に色素が出ていれば、角膜に傷がつきやすくなります。この女性は、コンタクトレンズの使用を中止し、角膜を保護する点眼薬をさして治療しました。
女性を診察した杏林大眼科非常勤講師の重安千花さんは「カラコンも使う際には必ず眼科を受診し、処方されたレンズを使ってほしい」と呼びかけています。
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