山口真弓の「子どものココロとカラダを育む簡単レシピ」
医療・健康・介護のコラム
中学受験 本番が迫りラストスパートをかけたい!…お兄ちゃん、お姉ちゃんを応援する「お夜食」レシピとは
こんにちは。乳幼児専門管理栄養士の山口真弓です。
12月はクリスマス、それが終わるとお正月と楽しいイベントが続く季節です。しかし、そんな時期でも浮かれていられないのが受験生。お兄ちゃんやお姉ちゃんが中学受験を控えているというご家庭もあるのではないでしょうか。本番目前で、皆さん、寝る間も惜しんでラストスパートをかけていると思います。今回は、そんな受験生を応援する「お夜食」をテーマにしたいと思います。
夜食作りは軽食も考慮して
塾で勉強をされるお子さんも多いと思います。授業の前に、おなかいっぱいに食べてしまうと、眠くなったり消化にエネルギーが使われてしまったりするため、勉強のパフォーマンスが落ちてしまいます。授業の前に食べるのであれば、脳を働かせるためのエネルギー補給として、ごはんやパン、麺類、イモ類などの炭水化物をメインとした軽食にしましょう。腹持ちをよくするには「ごはん」がオススメです。
塾から夜遅くに帰ってくると、脳をフル回転させておなかがすいたと訴えるお子さんも多いと思います。食事が夜遅くなったときのポイントを三つ挙げます。
(1)胃腸に負担をかけない、消化の良い温かいものを!
(2)寝る直前に食べるのは控える
(3)食べ過ぎに注意
睡眠の質も高めたい
炭水化物を取るには、ごはん、やわらかく煮たうどんやそうめんがよいでしょう。たんぱく質の補給には、夜遅い時間であることを考慮し、ショウガ焼きなどボリュームのあるものではなく、シラスや卵、豆腐といった食材を選びましょう。
また、冷たいものは胃腸に負担をかけます。温かいスープなどで、体を温めるようにするのもポイントです。豆腐などの大豆製品を入れたり卵でとじたりし、野菜などのほかの具材もたっぷり入れたみそ汁を多めに食べてもらい、それで食事を済ませるというのもアリです。
スナック菓子やジャンクフードなど、脂っこいものはNGです。糖分や塩分、脂肪分が多くて消化吸収が悪いので、体に負担をかけてしまいます。睡眠の質が悪くなり、太りやすくもなります。次の日の勉強の効率にも影響します。
また、就寝直前に食べるのも、睡眠の質を低下させます。消化のためにエネルギーが使われるためで、翌日の体調や生活リズムに影響してきます。
遅くとも就寝2~3時間前には食べ終わっておきたいですが、受験生は、そうもいかないところもあるでしょう。おなかがすいている場合、塾から帰ってきたら、なるべく早めに食事を取ることを意識してほしいと思います。
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