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介護・シニア

認知症になった人、予定や持ち物を忘れない工夫はどうしている?

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 苦手なことがあっても、ちょっとした工夫でうまくいく場合があります。認知症の当事者として情報発信している皆さんに、ふだん、職場や家庭で取り入れている工夫を聞きました。(沼尻知子)

仕事の予定管理 付箋活用

「苦手」克服 私の工夫

都内のオフィスで働く渡邊さん。パソコン画面の目立つところに付箋を貼って、大事な仕事を忘れないように気をつけている

 40歳の頃、若年性アルツハイマー型認知症と診断された渡邊雅徳さん(45)は、週に5日、埼玉県内の自宅から都内の職場へ通勤している。徒歩と電車で約1時間。慣れたルートなので、特に困ることはないという。

 ただ、オフィスでは工夫が必要で、「締め切りが決まっている仕事を付箋に書いて、パソコン画面に必ず貼る」ようにしている。スケジュールや 進捗しんちょく の管理には、パソコンのメールソフト「アウトルック」も使っているが、付箋の文字がいつでも目に入るようにして、失念を防いでいる。

 「『邪魔だな』と思うくらい、目に付く場所に貼るのがポイント」だそう。特に大事な予定に絞って書くことで、仕事の優先順位の整理にも役立っている。

 それでも、出席する予定の会議を忘れていたり、メールを返信せずに放置したりする失敗はある。そんな時は、「同僚の声掛けに助けられている」という。

 今年1月から、人材大手の特例子会社「パーソルサンクス」で働いている。同社で就職に向け訓練している実習生のサポート役として、実習の手順を教えたり、一人ひとりの習熟度を確認したりするのが現在の仕事だ。

 同じ職場で働く茂木舞さん(38)は「会議中はしっかりメモを取り、それを見返している姿をよく見ます。コミュニケーション能力が高くて、実習生に上手に説明してくれます」と話す。

 渡邊さんは認知症と診断された後、当時の勤務先を辞めた。一時は家でゲームばかりしていた。そんな時、認知症当事者の講演を聞く機会があり、自分でも「当事者の声」の発信に取り組み始めた。就職活動を経て、再就職もかなった。

 渡邊さんは、「再び働き始めることができてよかった。失敗をすることもあるが、自分なりに試行錯誤しながら、この仕事を続けていけたらうれしい」と話している。

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