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医療・健康・介護のコラム

「終活! 送る人 送られる人もホッと満足できる本」後閑愛実著

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「終活! 送る人送られる人もホッと満足できる本」後閑愛実著

 「いい人生だった」と感じ、周囲の人たちからも「いい最期だったね」と思われながら旅立つために、どのようなことをしておく必要があるのだろうか。ヨミドクターの連載「 看取りのチカラ 」で原作・執筆を担当している看護師の著者が、これまで関わってきた患者から学んだことを1冊にまとめた。

 例えば「救急車」。本来であれば命を救うために必要なものだが、終末期の患者の場合は状況が変わってくる。「救急車を呼ぶ」=「命を救ってほしい」という意思表示をしたことになるため、本人や家族の意に反した延命につながってしまうかもしれない。「最期は自宅で」と決めているのなら、在宅で 看取(みと) りをしてくれる主治医と信頼関係を結んでおき、いざという時は来てもらえるようにしておくといいという。

 著書では、自宅で大好きなテレビ番組を一緒に見ながら看取った例、飲まず食わず点滴なしで10日間生き続けて穏やかな死を迎えた例などを紹介している。危篤の報(しら)せを受けた時の連絡網を事前に決めておくことや、亡きがらを運ぶ際の注意点など、家族が知っておくべき具体的な対応策などについても紹介している。

 1000人以上の看取りに接した経験から語られる筆者の言葉には心に深く刺さるものがある。看取りに関する本だが、自分はどう生きていきたいか、どんな最期を迎えたいのか、人生について改めて考えさせられた。

 (明日香出版社、税込み1540円)

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